あれから喰種を狩る回数も増え、私は有馬に呼び出され、会議室へと向かった。
有馬はボールペンを二つ私に投げ、私はそれを受け取る。そして、何をするのかと思いきや有馬は会議室にあるテーブルの上に乗り始めた。
普段は無口な有馬が、今日はよく喋るものだと思いながらも、私は渋々テーブルの上に乗った。
私が言葉を言い終えた直後、先手で有馬から攻撃を仕掛けてくる。勿論、私はその攻撃を交わしながら間合いをとり、攻撃し返す。
手合わせを続けながら話すと、有馬は間を空けてから「そう」とだけ呟いた。
ボールペン同士が当たったとこで、手合わせは引き分けで終了した。
二人で会議室から出ると、何やらざわついていた。
たまたま近くを通ったアキラに理由を聞けば、“喰種では無い怪物”が現れたとの事。
そして、近くにいた班が対処中だが、苦戦している為、応援を要請してきたらしい。
話を聞いた私と有馬は互いに視線を合わせた。
アキラに言われ、「ああ」と返事をしてからすぐにクインクス班と合流し、現場へと向かった。
その最中、六月が「喰種じゃない怪物ってなんだろ」と不安気な顔をする。
現場にたどり着くと、そこには服と灰だけが残され、人の姿は無かった。
ただ、宙には球体の怪物……レベル1のAKUMAが静かに浮かんでいた。
不知と才子が冷や汗を流すが、瓜江は「あなたさん、アレが何か知ってるんですか?」と聞いてくる。
ハイセの疑問に私は「レベル4だ」と答えるが、不知は「強いのか弱いのか分かんねーな」と頭をかいた。
私が銃を取り出すと、銃が光だす。
同時にAKUMAを撃つと、レベル1はアッサリ壊れた。
不知達は唖然としているが、私はレベル1のAKUMAがどれぐらいの強さか一応教えた。



















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。