すっかり綺麗になった食卓を眺めて、
満足そうな顔をする
あなたの名前、カタカナ推奨も御満悦な様子で
いつもの何倍も口角が上がりっぱなしだ。
ふふ、と
まるで満開になった花のような表情を浮かべるので
本当に甘いものが大好きなのだろう
キャンディも大事そうにポケットにしまっているし。
あなたの名前、カタカナ推奨の好きなものを知りたいし、
今後の贈り物とか…そういうものの参考になるし!
なんて考えてたら、かなり身を乗り出して
聞いてしまった。
あなたの名前、カタカナ推奨は暫くジャムの瓶を眺めると、
ひとつ…ふたつ、みっつ全てに指を指した
今度はまた可愛らしく微笑むものだから、
気づいた時には俺もみんなも嬉しそうにしている。
なんて俺が持ってくる訳でもないのに
自信満々に口走れば、
それでもあなたの名前、カタカナ推奨は嬉しそうに笑ってくれる
ホント、俺の妹は世界一可愛いや。
あなたの名前、カタカナ推奨の後方にある大きな時計に
目をやれば、既に8時50分になっている事がわかる
いつもより朝食の時間が長引いたみたいだ…
みんな楽しそうに嬉しそうに、
予定が変わることなんか気に留めても
いないような笑顔を向けてくれる。
朝食を食べた後は、各々のスケジュールを
ある程度確認してから行動に移るのが日課だ。
全員が部屋から持ってきた手帳を取りだし
テーブルの中央に4つ並べると、
まずは大事な用事の目印である
「 自分の色のペンで書かれたフォント 」
の確認を取る
…あ、この場合の「 自分の色 」っていうのは
俺達が戦闘をする時に着けている紙の
顔のカラーのことだ。
俺が黄色、クロノアさんが青色、
シニガミくんが紫色、トラゾーが緑色
という内訳になっている
黒文字だらけのスケジュール表の中で、
一際異彩を放っている 蛍光に近い黄色の文字
じっくり見ると、そこには
【 ナカムくんと交流会 】
と書かれている。
この予定は、つい先週に白尾国から
事務関係の書類をもらったとき
その大量の紙の中に1枚挟まれた、
小さくて高級感のある封筒の中身に
書いてあったものだ。
ほんのり消し跡のへこみが残った硬い紙に
「 来週、ペイントさんとお茶を飲みながら
お話がしたいです! 」
なんて可愛い文を書いてくれるものだから
すぐに返事を書いて執事に渡しに行ってもらった
覚えがある。
サラッと超優秀なことを言ってくるあたり、
この人は本当に端から端まで凄い人だ。
俺が国王の血を継いでいなければ、
きっとクロノアさんが日常国のリーダーとして
上手に回していたのだろう…
こういう所を尊敬するし、
生まれたのがこの国でいてくれて
出会えてよかったと思っている。
そう言って手を振ると、
慣れないながらも小さく手を振り返してくれる。
…それにしても、先週手紙を届けてくれた執事さん
本当、ずっと心配だな
何せ、先週の日曜以降
姿を一度も見ていないのだから。








![[参加型?]空の上で最後の遺言を、](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/fLidrLhRSUUik4ZkTr7M83BhU0V2/cover/01KCTXMWS5RZ2WT40YN9XJ0C3Y_resized_240x340.jpg)





編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!