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とある路地裏にて
コツコツと靴の音が響く。
他に聞こえるのはどこか怯えたような様子で短い悲鳴をあげている男の声と身体を引き摺るような音。
そして男女の話し声だけだった。
少し遡ること3時間前────
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Latte side
とある日の午後7時頃。
突然めめさんに呼び出されたので着替えを済ませて仕事用の部屋へ向かった。
正直急に呼び出されるのは好きじゃない。
前から伝えられているならまだしも、突然の仕事はやる気がなくなるから。
まぁ文句なんぞ言っても何も変わらないので、渋々受ける。
一応私とウパは特攻隊的なポジションなので戦闘系の仕事が多い。まぁほかのみんなもそうなのだが。
部屋から出た所ら辺で後ろをチラッと横目で見てみるとめめんともりが笑顔で手を振っているのが見えた。
一方ウパはぜんさんにそう言い終わるとニコニコしながら私の後ろを着いてくる。
依頼があった場所まで行く途中チラッとウパの方に目をやりながらそう伝える。
ウパは胸に手を当てて執事のようなポーズを取る。
最近は気温が低く、仕事着では正直寒い。
なので早く帰りたいだけなのだが...こいつと居ると無性に笑えてくる。
ま、こういう馬鹿みたいな事するからかな。
そんな事を話していたら現場に着いたのでウパに目で慎重に行くぞ、と伝える。
ちゃんと伝わったかは分からないが頷いていたので大丈夫だろう。
奥まで進むと複数人が話し合っている声がした。
話し合っている手前側に大きめな遮蔽物が見えたのでそこまで近付こうと1歩踏み出すと...
チャキッ
という音と人の気配が後ろの方からした。
振り返ると既に銃が私の頭に向けられており、弾が私の脳天を目掛けて飛んできていた。
ッ!?やば、これ間に合わな....
私が少しの負傷覚悟で避けようとした時...
チャポン カラカラッ
と何かにあたって弾丸が私の目の前へ落ちた。
私の目の前に影が落ちる。
その正体は見なくてもわかった。
ウパはそのまま私と自分の周りに結界を貼り続ける。
バンッバンッと男は銃を打ち続けるが結界がそれを拒む。
打っては吸収され、地面に落ちる。
それを続けていると奥で話していた奴らがこっちに気づき、私達の周りを取り囲んだ。
例の実験体...?それってもしかして...!
そう思いウパの方を向くと苦虫を噛み潰したような顔であいつらを睨み付けながら、フードの上から"アレ"が生えているであろう場所を隠すように押さえつけていた。
心配になったので声を掛けてみる。
そう言ったウパの声は少し震えていて、笑顔も引き攣っていた。
絶対に大丈夫じゃない、それに俺が守る。なんて...
もっと頼れよ.....私達はライバルで..."相棒"なんだから...
あの時の私みたいになって欲しくないから──
実験施設に送られた...??私と一緒に居たってことは...
.......響?
そう思った時には身体が動いていた。
そう唱えると蒼色の龍が焔を纏いながら私の周りをくるくると廻り始める。
路地裏の出口に向かって走る奴らを優先的に狙って攻撃を仕掛ける。私の後ろにいる奴らは袋小路だし後回しでいっか。
蒼龍は相手の手や足を狙って絡み付き、燃やし尽くして動けないようにする。
そういい蒼龍を後ろに向かわせようとするとウパがそれを手で制してきた。
ウパは嬉しそうに前へ進み、ある程度の場所で立ち止まると1回深呼吸を挟んでから詠唱をし始める。
そう唱えた後、俺の背後から大きな水龍が現れた。
ん?既視感だって?そりゃぁそうさ!なんてったってLatteリスペクトだからな!!
いや〜結構頑張ったんだぞ??笑
チラッとLatteの様子を伺うと遮蔽物の上で脚を組みながら少し驚いたようにこっちを見ていた。
よっしゃ!大成功だな!
まぁそんなことより...
こいつらをさっさと片付けないとな。
1番偉そうなのは...あの奥にいるやつか、あいつ以外をヤるとしようかな。
少し見上げながらも俺が指示を出すと一瞬で敵の元まで行き、身体をうねらせて連続で人を気絶させていく。
まぁ気絶程度で済んでたらいいけど...
なんてことを考えていたら残りは1番偉そうなやつだけになっていたので水龍は1度俺の元に帰ってきてからまた姿を消した。
いつの間にかLatteが隣に来ていたので俺が若干前に出ながら偉そうなやつ...略してクソ野郎に近付く。
俺らが近くまで行くとクソ野郎は酷く怯えていて、必死の命乞いをしてきた。
Latteは床に頭を擦り付けているクソ野郎の目の前まで行き、足で顎を持ち上げる。
Latteの殺気はいつ見ても凄いよねぇ...はぁ〜好き♡
クソ野郎はビビってるみたいだけど。Latteに顎クイまでされてこんなに惚れ惚れする程の殺気向けられてるのになんでビビるのかなぁ...変わってくんないかな...
ほんっっっっと最高...♡
じゃなかった、言われたことはちゃんとやらないとね〜
Latteは一瞬で掌から炎を出して左足を焼き尽くし、
痛みに悶えるクソ野郎を他所にまだ質問を続ける。
このまま順調(?)に話という名の拷問が続いた所で...
下半身を引きづりながら這いつくばって逃げていくのを嗤いながら眺める。
Latteと俺は歩きながらゆっくりと近付いていく。
クソ野郎は振り返る度に怯えたように藻掻くがスピードはさほど変わらず、ただ距離が近付くだけだった。
追い付いた俺らはトドメを刺して、最後を見届けた。
帰り道ーー
今日の夜は月がとても綺麗だったそうな。
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双子
74%
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26%
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!