『おーい……どこ行ったのー?』
お風呂から上がってくると
クッションの上にもリビングにも
どこにもいなくて
入ってることはないだろう
寝室のドアを開けた
『………あ、いた、!』
『もーどうやって入ったの、?』
私のベットにちょこんと
座ってた。
良かったぁ…家から出てなくて。
『勝手にあちこち行っちゃだめだよ?』
『心配になるから』
🐱「…にゃ」
落ち込んでるような声と姿に
物凄くキュンときた
猫なんて飼ったことなかったけど
この子を拾って良かったなって、、
『もう寝よっか、』
『新しい家来て疲れたでしょ、』
そう言いながら布団に入ると
モゾモゾと私の腕の中に入ってきた
『名前……どうしようかな、』
ひとつ……好きな名前あるんだけど、、
🐱「にゃ、?」
『……サヒ、』
『アサヒ、』
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!