第5話

episode5🔞
895
2025/06/25 22:10 更新
ふたりの唇が、静かに重なった。

それは音もなく、でも確かに“何か”を越える合図だった。
松村北斗
……慎太郎
森本慎太郎
……ん
北斗が、触れるような声で名前を呼ぶ。

その瞬間、慎太郎のまぶたが震えて、再び唇が重なった。
今度は、最初よりも長く。深く。

森本慎太郎
…やば。北斗のキス、こんなに優しいとか、ずるい
松村北斗
……バカ
照れ隠しみたいに、北斗は慎太郎の頬に軽くキスを落とす。

そして、そのまま指先がシャツの裾に触れた。



布団の上。
ふたり、横並びに座っていたはずなのに、いつの間にか慎太郎は北斗に背を預けていて。
森本慎太郎
…ほんとに、していいの?
松村北斗
聞くな。もう……止められねぇ
北斗の手が慎太郎の腰に回り、シャツの隙間から素肌に触れる。
その指先が、熱を持ってじんわりと這う。
森本慎太郎
っ……ん
慎太郎が少し震えた声を漏らすと、北斗の動きがぴたりと止まる。
松村北斗
無理なら、やめる
森本慎太郎
…やめないで
その声が、決定的だった。



夜がゆっくりと更けていく中で、
ふたりは、これまで何年も言葉にできなかった想いを、肌と肌の温度で確かめ合った。
森本慎太郎
……ほんとに、俺でいいの?
松村北斗
お前しか、いねぇよ
松村北斗
……ほんと、俺、バカだ。こんなに好きなのに、ずっと言えなかった
森本慎太郎
……俺も
何度も、キスを繰り返す。

唇だけじゃなく、首筋、胸元、肩口……
ふたりの境界線は、もうどこにもなかった。



翌朝。
シーツの中で、慎太郎がまだ眠そうな顔をしている。
森本慎太郎
……北斗
松村北斗
森本慎太郎
好きすぎて、死にそう
松村北斗
…お前は、どこまで甘えんだよ
そう言いながらも、北斗の手はそっと慎太郎の髪を撫でていた。
松村北斗
(もう、このとなりを手放すつもりなんか、ない)

プリ小説オーディオドラマ