「やっぱり“音鳴家”の子供は凄いわねぇ」
「コンクールでは毎回優勝。英才教育ねぇ〜」
五月蝿い。五月蝿いって…。
「遊歌ちゃんバイオリン上手!!」
「本当〜!綺麗だよね〜〜!」
違う……私は………
父の事情で、海外に居ることが多かった。
その時、家の近くには教会があって、よく遊びに行っていた。
その教会にはとても古いパイプオルガンがあったんだ。
毎日、学校が終わってから通うことが多かった。
父さんは仕事で家にはあんまり居なかったから、家政婦さんと、母さんだけ。母さんは「貴方が好きな楽器、沢山していいわよ。」と、パイプオルガンを沢山弾かせてくれた。
何時だったかな。中1…だったっけ。父さんが珍しく帰ってきて、アタシの場所を突き止めて、パイプオルガンを無理矢理止めた。
アイツが…アイツがアタシを壊したんだ……。アイツさえ居なければ……。
昔、こどもキャンプに行ったことがあるんだ。
私はキャンプに似合わない服を着ていった。
案の定、破れてしまった。ついでに怪我した。
不幸だなぁ…。
多分、こどもキャンプに参加してた子なのかな…?
その子が私を見つけてくれて、
私を背負ってくれたんだ。
その背中が、温かくて…、優しくて。
私にとっての白馬の王子様だろう。
生憎、名前を聞くのを忘れてしまった。
また、何処かで会えるかな。
こんにちは。お久しぶり…と言ったほうがよろしいでしょうか?
まぁ忘れてますよね。私の事なんて。
二重人格の私の事なんて
私自身も忘れていますよ。皆さんの事
夜時間
まぁ宗教的な問題もあるしな
と、俺はふと教会に寄った。
扉が、少し開いていた。
紛れもない。十字架に張り付けにされている……
あの物体は……
ゴンッと後ろで鈍い音がしたと同時に俺の意識は遠のいていった。
お久しぶりです作者です!
今回ちょっと短いですですが………考察班楽しみにしてます♪















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!