余命、残り93日
余命宣告されて、一週間がたった。
体調にはあまり変化はない。
だから、
病気も、余命も、
嘘だったんじゃないか
という、
淡い期待を抱いて、病院に来た。
とうとう、
俺の診察の時間が来てしまった。
どうしても、
行きたくないな、
と、思ってしまう。
まぁ、
行かないと行けないから行くけど、
あ、そっか、
病気がひどくなったら、入院しないといけないのか、
入院したら、歌い手活動できなくなっちゃう、!?
それは困るけど、
しょうがないのかな、、、
入院することになったら、
病気のこと、メンバーにも伝えるか、、、、
それと___________________________
いれいすを、脱退することもね、
ほんとは、脱退なんかしたくない。
だけどッ
俺は死ぬから_____________________
最期には、、、
脱退しないといけない時がくる。
それなら、
ちゃんとお礼をしてから脱退しよう、
って思った。
だって、
その方が、
リスナーさんを大事にしているはずだから。
一週間後にまた来ないといけないのか、、、
行きたくないな、
あ、!
そーだ、!
入院する前に、
まだ歌えるうちに、
最期の歌ってみた、撮ろうかなぁ、!
なんの曲がいいか、考えとこーー!
やばい、なんて答えよう、、、
買い物、?
いや、荷物が少なすぎるな、、、
あ、!
散歩なら、、、!
よかった、!
信じてくれた!
危な、、、、、、
ないくんに病気がばれるところだった、、、、
まぁ、どうせバレるんだけどね、、、!
今は、
隠しとく。
今、思ったことがある。
それはね、
君には、
病気のこと、
早めに話しとこうかな、
って、
思ったよ、!
だって、
君は_______________________________
俺の、
1番大切な人だから________________________________っ!
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!