第6話

出会い Ⅱ
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2025/02/27 10:00 更新



俗に言う"ヒーロー"である彼らにとって、


あなたがヒーローの存在を否定していることは最も大きな問題だった。





中でも、疲れ切った顔で朝食も摂らず出ていったあなたを心配そうに見ていたある一人は、


仲間たちがどう自身の存在を認めさせるか議論している中でもずっと上の空だった。


あの自嘲気味な呟きがどうにも頭から離れず、思わずため息がもれた。


hbc
hbc
どしたんテツ、体調悪いんか?
sik
sik
いや、あなたくんが言ってたことが気になって__
usm
usm
それをどうするか話し合ってんじゃねーか。
akg
akg
心配なのは分かるけど、僕ら追い出されちゃったら元も子もないんだよ!



赤城の言葉に、西の四人も揃って頷く。


こちらの世界(・・・・・・)では戸籍もお金も持たない自分たちは、あなたに頼って生きる他ない。


あなたに拒絶されこの家を追い出されてしまえば、


勝手も知らぬこちら側の世界では、たとえヒーローであろうと生きることは難しい。





とにかくまずはあなたに自分たちを認めてもらうこと。


それが彼らにとって最初のノルマであった。


hsrb
hsrb
完全に俺たちのことを忘れてるって訳では無いんですよね?
inm
inm
うん。だからちゃんと思い出してくれれば…
kyng
kyng
いや、ヒーローへの憧れが消えてるなら思い出したって意味ねぇ。
mrkm
mrkm
じゃあ僕らがあなたのこと助けたらええやん。



inm
inm
あ、やっと帰ってきた。遅いから心配したよ。
hbc
hbc
ご飯できとるから、荷物置いたら手洗ってき!



誰もいないはずの家の扉を開けると、二人の男が僕を出迎えた。


切れていた照明も付け替えられて、玄関からリビングへと続く廊下も明るくなっている。


奥から聞こえる複数人の声に、僕は思わず身構えた。


あなた
…誰、なんで…どっから入ってきた!?
kyng
kyng
話は後だ。おら、荷物持っていってやるから手洗ってこい。



後ろから別の男に肩にかけていた鞄をひったくられる。


それから音もなくいなくなったと思ったら、上の階から扉の音が聞こえた。


階段を駆け上がって追いかけるも、登りきった時には既に男は部屋から出てきて、


息を切らす僕に満足そうに少しだけ口角を上げた。


kyng
kyng
俺らのこと信用できねえ?
kyng
kyng
だよな。まあそんな不審がんなよ、俺らはあなたの__
mrkm
mrkm
僕らはあなたの味方やで。
mrkm
mrkm
ほら、赤城くんがご飯作ってくれてるから食べよ。僕お腹減った。



またも背後から現れた小柄な男に手を取られ、引っ張られるようにしてリビングへ向かう。


その途中、声の低い方の男に手を洗うよう促されると小柄な男は若干不貞腐れたが、


僕の名前を出されるとまるで僕に見せつけるかのようにしっかりと手を洗った。





リビングにはあの大きな机にたくさんの皿がずらりと並び、


部屋の中はいつにも増して明るかった。


テレビ前のテーブルの上には、机の上に置きっぱなしにしていた書類やノートが積み上げられている。


その一番上には見覚えのない古びた青いノートが置かれていた。


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