第34話

No.026 いつかきっと
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2026/01/30 02:52 更新



-キルアside-






一通り飛行船の中も見尽くして、
暇になったからなんとなく窓辺に置かれたイスに座った。

キルア
あんま面白いとこ無かったなー
ゴン
そう?結構楽しかったけどな、オレ



キルア
…てか、遅くね?アイツ
「ちょっと先に行ってて〜!」

とか言ったくせに、
まったく帰ってくる気配が無い。
ゴン
なかなか帰ってこないね
キルア
迷子にでもなってんじゃねぇの?

アイツなんか抜けてるし
迷子もありえるかと思ったけど、流石にないか
ゴン
う〜ん、なんか違う気もするけど
でも、そのうち帰ってくるんじゃないかな?
キルア
ま…だよなー。


































で…











なんでこんなに



















アイツのこと考えてんだ?







キルア
(あー…クソッ…)


キルア
ちょっと、トイレ。



…顔、洗お。







-あなたside-




しばらくヒソカのトランプに付き合わされて
やっと開放されたはいいものの、

2人どこいっちゃったのかな〜



かなり大きな飛行船だから、探すのも一苦労なんだよね
…なんて考えながら、ふと目線を上げると


少し先のイスに腰掛ける2人の姿が目に入った。

あなた
キルア〜!ゴン〜!
あなた
ごめん、遅くなっちゃって!
途中でヒソカに捕まっちゃってさ…
キルア
…おまえ、ホント危機感ないよな
あなた
あはは…
いや、本当に…返す言葉も無い…

自分でも殺されていないのが不思議なくらいだ。
あなた
…あっ、そういえば


あなた
さっき私のこと呼んだ?




















キルア
いや、なんも?
あなた
あれ、そっか…?
ん〜…気のせいだったのかな

ゴン
あなたこっちこっち!

ゴンに手を引かれ、
勧められるまま窓から外を眺めた。
あなた
綺麗…


飛行船から見えた景色は、


無数の灯りが、まるで誰かが宝石箱をひっくり返したように散らばっていて

赤や金、淡い白の光が瞬いている。

あなた
(あの一粒一粒に人の暮らしがあって、笑い声やため息があるんだ)



ここからは、すべてが美しい模様にしか見えないけれど。







それから飛行船はゆっくりと進み続け、

街の灯りは次第に小さくなっていった。






-ゴンside-






キルア
あいつ
キルア
オレらになんか隠してるよな




飛行船の中を探検し終わった頃、

突然キルアがそう言った。



誰の事かなんてキルアは言ってないはずなのに



なぜか、あなたの事だってすぐにわかった。





キルア
お前はどう思う?








もうその時には、オレの中で答えは決まってて
ゴン
…そうなんだろうなって気はしてるけど
ゴン
オレは、
ゴン
あなたが話してくれるのを待つよ。



それが、当たり前のように感じた。





友達なら、いつか話したいと思ってもらえるような

そんな居場所を作ってあげられたらいいのかなって思ったんだ。












飛行船の外を見て、
キルアは頬杖をつきながら話し始めた。

キルア
…オレも別に、無理に聞こうとはしてないけどさ。
キルア
なーんかあいつ、



キルアはフイッと顔を背けて

ポツリポツリと、こぼすように話し始めた。



キルア
キルア
…すげぇ、悲しそうな顔すんだよな、時々
キルア
詮索?とか、すんのヤダし…言わなかったけどさ


ゴン
キルア…
ゴン
あなたは、


そう話しかけようとした時、

嗅いだことのある匂いがして咄嗟に口を噤んだ。

あなた
キルア〜!ゴン〜!


少し遠くから、手を振りながらこっちに走ってくるあなたの姿が見えた。
ゴン
(あ、危なかった…汗)









今はまだ、この話はしない方がいいんだ。








だって、











ゴン
(いつか話そうと思ってくれてる気がするから)













𝐧𝐞𝐱𝐭➤〜 No.027 君は君 〜

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