あなたと七海は卒業後、同棲を始めた。
呪術師はブラックである。
今日も今日とて疲労で限界な二人を、このワンルームは迎え入れた。
「ちょっと待ってて」とあなたはチェストの中から何かを取り出した。
一年分の給与明細書だ。
愛しい恋人のためだ。
結局七海は明細書の数字を読み上げた。
あなたは「やばい、これ意外とやばい」と声をあげて体をけいれんさせた。
七海はあなたを愛している。
七海の脳内で、今日の出来事と、先週夏油に会いにいったあなたのことがよぎった。
今日の任務は難易度が高く、あなたではなく年下の呪術師と共にあたった。
その年下の彼は一命は取り留めたが、片腕を失った。
この家に帰ってくるまでの七海の脳内は、彼の無くなった腕をリフレインしていた。
高専卒業前から薄々気づいていたが、やはり呪術師はクソだった。
同期に死人が出なかった自分は運が良かった。
さて……先週のような夏油とあなたが会うのは、前々からたびたびあることだった。
あなたと夏油は守秘義務のある同盟を結んでいるようで、なにを聞いても「近況報告をしあっている」「言えない」と言われる。
浮気は疑っていない。が、モヤモヤする。
あなたをもっと自分のものにするには。
あなたは笑った。
ED1「秩序的な人間の皮を被っている」
※おそらく、様々な改変要素により渋谷事変が起こらないので七海は長生きする
※あなたは夏油とは定期的なカウンセリングタイムを設けている。夏油も己の感情のことを家族愛だと勘違いしたままなので、男女の色っぽいことは何も起こらない。(この設定は灰原ルートにもあります)
※あなたの今までの自称「お母さん」発言は七海の分析した通り、無意識的な格上意識の表れです。
つまり悪く言うと、あなたは最初、七海と灰原のことを格下と認識し、自分の覇道が間違っていないかを検証する駒として、”無意識に”数えていたということになります
しかし、共に時間を過ごすうちにあなたも深層心理で彼らのことを駒から仲間へとジョブチェンジさせました。
あなたの本性は強さと自己顕示に飢えた野心の塊なのですが、ここら辺は五条ルートで触れられたらなと思います。
作者は九月まで諸事情によりプリ小説を開けません。
よって、九月に灰原ルートでまたお会いしましょう!
楽しみにしています!












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。