弥鼓都 ちゃん が 眠った の を 確認 して 、
どっと 疲れ が やって 来た 。
あと 少し でも 帰って 来る の が 遅かった ら
もっと 酷い 状態 だった かも しれない と 思うと
ヒヤヒヤ する 。
家 に 帰って 来て から 未だ 微動だ に しない
ひま ちゃん 。
思った より も 症状 が 出て 来て しまった らしい 。
ひま ちゃん が 部屋 を 出て 2階 に 上がって から 、
それまで 我慢 して いた で あろう 湿っぽい 音 と 泣き声 が 聞こえた 。
ソファー に 眠らせた 弥鼓都 ちゃん を 一目 見て 、 音 の 聞こえる トイレ へ と 急いだ 。
午後 2 時 10 分 、 撫月 一時離脱 。
俺 が トイレ から 動けない で いる と 、
いつの間にか 帰って きた 湊茅 が 目の前 に 立って いた 。
來杏 は まだ 抵抗 して いた けれど 、
渋々 湊茅 の 足元 へ と 走って いった 。
湊茅 は それ を 軽々 と 受け止めて 、
俺 を 一目 見る と 、 來杏 を 連れて この 場 を 離れた 。
そう だ 。
それ で いい 。
二人 が いなくなる と 途端 に 吐き気 は 増した 。
吐きすぎて 吐く もの が ない から か 、
喉 は 焼ける よう に 痛い 。
段々 呼吸 も 苦しくなって … …
頭 は 割れる よう に 痛い 。
今まで で 一番 大きな 波 。
ガンガン と 揺れる 脳 に 、 チカチカ する 視界 。
… あ 、 これ 、 だめ かも しれない 。
そう 思った 直後 、
俺 の 体 は 床 に 叩き 付けられ 、
そのまま 意識 を 落とした 。
午後 2 時 20 分 、 瑋楼馬 一時昏倒 。
泣き じゃくる らんらん 。
突然 の こと に パニック に なって しまった の だろう 。
柔らかい 髪 を 撫で 乍 部屋 に 向かう 。
とにかく 落ち着かせ ない と 。
俺 、 お兄ちゃん だし …
ドンッ
下 から 聞こえた 鈍い 音 。
手 を 繋いで いた らんらん は
俺 から 手 を 離して 、 自分 の 喉元 を 掴む と 、
ガリガリ と 、 自傷 を 始めた 。
らんらん の 首 は 薄く 血 が 滲んで 、
ポロポロ と 涙 を 零し 乍 「いるにぃ」 と 呟く らんらん は 、 見ていて 心 が 痛い 。
そうこう して いる 時 だった 。
騒ぎ を 聞き つけた の だろう 。
部屋 から ひまちゃん が 出てきた 。
ひまちゃん が 何か を 言いかけた よう だけど 気にしない 振り を する 。
大丈夫 、 大丈夫 。
きっと 俺 は その 言葉 を 、
今 、 他ならぬ 自分自身 に 向けて 発して いる 。
午後 2 時 30 分 、 來杏 一時 休息 。
急いで トイレ へ 向かう と
瑋楼馬 ちゃん が 倒れていた 。
倒れて 尚 、 眉間 に 寄った 眉 と 浅い 呼吸 に どっと 後悔 が 押し 寄せる 。
瑋楼馬 ちゃん は 優しい から 。
その 優しさ に つい 甘えて しまう 。
朝 の 様子 から して 、
とても 大丈夫 では なかったのに 。
今 は ただ 謝る しか できない 。
今日 だけ は 許して と 、
俺 より も 小柄 な 身体 を 抱いて 彼 の 部屋 に 彼 を 運んだ 。
午後 2 時 45 分 、 瑋楼馬 一時 休息 。
家 に 帰る と 、 なんだか 静か だった 。
いや 、 静か では ない けど 、
どこか 静か に しなきゃ いけない 雰囲気 が あった 。
リビング へ 行く と ソファ で 横 に なってる みこにぃ が いた 。
心做しか 少し 辛そう 。
昔 の 夢 を 見てる ん だ と すぐ に 分かった 。
未だ に 思い出す 地獄 みたい な 記憶 。
“ あの 人 ” さえ 居なければ … …
いるにぃ が 全部 背負わず に 済んだ のに 。
湊茅にぃ が 我慢 しなくて 済んだ のに 。
撫月にぃ が 縛られなくて 済んだ のに 。
みこにぃ が 謝らなくて 済んだ のに 。
來杏くん が 泣かなくて 済んだ のに 。
こさ が 、 無理 に 笑わなくて 済んだ のに 。
いつも お兄ちゃん 達 が やって くれる 様 に 、
みこにぃ の お腹 を 優しく とんとん と 。
魘されてた みこにぃ は 少し 落ち 着いて 、
つうっ と 一筋 の 涙 を 流して 眠り に ついた 。
午後 3 時 、 琥冴芽 帰宅 。
あの 後 なんとか 來杏 は 泣き 止んで 、
今 は 俺 の 腕 の 中 で 鼻 を 啜って いる 。
詳しい 状況 は 分からない が 、
あの 瑋楼馬 を 目の前 で 見た のは かなり の ショック だった ん だろう 。
アイツ は 中々 下 の 奴ら に 弱み を 見せない 。
でも 今回 それ を 來杏 の 前 で 隠せなかった って ん だから 。
恐らく 泣き 疲れた の だろう 。
そう 言う 來杏 の 瞼 は 今にも 落ちそう だ 。
ベッド に 横 に なって 來杏 を 腕 の 中 に 埋める 。
午後 3 時 5 分 、 撫月 、 來杏 入眠 。
遮光 カーテン を 閉めて ドア を 閉めて 。
完全 に 光 と 音 を 遮断 した 部屋 。
瑋楼馬 ちゃん の 負担 に ならない 様 に 、
できるだけ 小さく 響かない 声 で 喋る 。
話して いる 最中 にも 瑋楼馬 ちゃん は 余程 痛い のか 息 を 詰まらせたり 眉間 に 皺 を 寄せたり と 、 見ている こちら も 辛くなって くる 。
全く この 兄 は 、さっき から ずっと … …
本当 に この 兄 は … …
自分 の 事 には 疎い 癖 して 、何で … …
午後 3 時 15 分 、 瑋楼馬 入眠 。
やっぱり 何か あった っ ぽい 。
朝 の メンツ に 付け 加えて 他 も 崩れ ちゃった の かな …
撫月にぃ も 早退 しちゃった ん だ 。
もしかして こさ と 湊茅にぃ 以外 ダウン ?
こさ も お兄ちゃん たち の 役 に 立ちたい 。
いつまで も 、 守って もらう だけ じゃ 駄目 だから 。
午後 3 時 30 分 、 湊茅 、琥冴芽 、 看病 同盟 結成 。
美味そう な 匂い で 目 が 覚めた 。
ベッド サイド の 時計 を 見れば いつの 間にか 短針 は 7 を 差して いた 。
そして 、 同時 に 腕 の 中 の 温もり が 消えて いる 事 に 気づく 。
まあ 熱 が 下がって ん なら 良かった 。
俺 も だいぶ 回復 したし 。
つーか コイツ 、 俺 起きる まで 1人 で 家事 してた んじゃ … …
午後 7 時 、 撫月 起床 。
あの 頃 は 、 ずっと 謝って た 。
迷惑 かけて ごめんなさい 。
食べられ なくて ごめんなさい 。
いい子 じゃ なくて ごめんなさい 。
生まれて 来て ごめんなさい 。
そう 言った ところ で 状況 は 変わらない のに 。
“ あの 人 ” の ほん の 一瞬 の 機嫌 の 為 だけ に 、
いつしか ごめんなさい が 口癖 に なって いた 。
“ あの 人 ” が いない 家 は 、
確か に 居心地 が 良かった けど 、 同時 に 、
ここ に いても いい のか って 思って しまう 場所 だった 。
コン コン 、 と 二度 聞こえた ノック 。
撫月にぃ の こう いう 優しさ は 嬉しい 。
俺 が 変 に 気 を 遣われる の を 嫌がる の を 知ってて の 態度 。
でも それ が 時々 、 どうしよう も なく 痛くて 堪らない 時 が ある 。
布団 を 頭 まで 被って 目 を 合わせなかった 。
撫月にぃ は 無理 に 布団 を 剥がさない 。
“ あの 人 ” とは 違う 。
分かって いる のに 。
その 言葉 に 、俺 は 弱い 。
次 の 瞬間 には 撫月にぃ の 腕 の 中 に 飛び 込んで 。
声 を 殺して 泣いた 。
その 言葉 に 、 どれだけ 救われた こと か 。
午後 7 時 15 分 、 弥鼓都 起床 。
起きた 。
まだ あまり 回らない 頭 を ぼんやり と 覚醒 させて いる と 控えめ に 二度 の ノック が 聞こえた 。
いつの間にか 湊茅 が 部屋 に 入って 来た 。
しっかり と ドア を 閉めた のは 感謝 したい 。
… が 、 完全 に 遊ばれて いる 。
昔 。
自分 が ガキ の 頃 の 記憶 は もう 中々 鮮明 じゃ ねぇ けど 。
不思議 と コイツ ら に 関わる 事 は 5万 と 覚えて いる 。
幼稚園 の 運動会 で 來杏 が ド派手 に 転んだ こと 。
小学校 の 授業参観 で 琥冴芽 が 一生懸命 作文 を 読んで いた こと 。
家族 旅行 で 弥鼓都 が 象 の マスコット に 釣られて 迷子 に なった こと 。
撫月 と 鬼 ごっこ を して いて 全速力 で 逃げたら 撫月 が 大泣き して 両親 に 俺 が 怒られた こと 。
湊茅 が 3歳 の ころ に 描いた 絵 が あまり に 芸術的 で 両親 と 一緒 に 天才 だ と 大騒ぎ し その 絵 が 未だ に とって ある こと 。
そして 、 大好き だった 両親 の こと 。
この 家 の 長男 と して 、
全部 見て きた こと だった 。
本当 、 あんな に ちっこかった お前 ら が 、
今 じゃ 俺 より デカイ もん な 。
コイツ ら の 兄 で 良かった 。
湊茅 と 撫月 は 暫し 顔 を 見合わせ て 、
やがて にっこり と 微笑んで 言った 。
「「 どういたしまして 」」
午後 7 時 30 分 、 瑋楼馬 起床 。
この 家族 は 、 みんな どこ かしら で 弱い 。
でも それ は 決して 悪い こと じゃ ない 。
みんな で 支え 合って 、
助け 合って 、
励まし 合って 、
泣き 合って 、
笑い 合えた ら 。
きっと 、 それ だけ で 幸せ 。
だから 今日 も 、 明日 も 。
彼 ら 六ノ音 六兄弟 は 、
幸せ を 噛み 締め 歩いて いく 。
例え 雨 が 降ろう と 、 風 が 吹こう と 。
変わらず 、 生きて いく _ 。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ 長男 の 責任 .
皆様お久しぶりです!i-beです!
長らくの活動休止期間を経て帰って参りました!
ただいまです!
現在いつもi-beの作品をご愛読下さる皆様に感謝を込めて、全作品1話ずつの毎日投稿期間6日目です!
投稿の時間が遅れてしまいすみませんでした💦(ギリギリまで粘って書いてました👉🏻👈🏻)
それからご報告です!
タイミングが遅くなってしまったのですが、こちらの作品体調不良表現などを含むため、鍵かけ対象作品となりました。
鍵かけは全作品統一でフォロワー様限定公開です。
ただし長期休みなどの間には限定的に全体公開に戻したいと思いますので、無理にフォローして下さいとは申しません!
1週間後を目処に鍵かけします!把握をよろしくお願いします!
さあ、毎日投稿も明日で遂に最後となります!
今回コラボ小説は含みませんので公開している作品は全制覇しましたね、!
…あれ?じゃあ明日は何が……
皆様、完結済みの作品のお気に入りももちろん外していませんよね?🤭
通知が飛んできてもキャッチできないので外していた方は今すぐにお気に入りし直してきてください!(冗談です)
まあでも大体の方は何となく察したのではないでしょうか😏
明日もお楽しみに!!










編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!