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第4話

雨の日の日常Ⅱ
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2026/04/07 11:54 更新



湊茅スチ
ふぅ … …
六ノ音ムツノネ 弥鼓都ミコト
ん"っ … すぅー すぅー … …
弥鼓都ミコト ちゃん が 眠った の を 確認 して 、
どっと 疲れ が やって 来た 。
湊茅スチ
( 結構 ギリギリ だった な 。  )
あと 少し でも 帰って 来る の が 遅かった ら 
もっと 酷い 状態 だった かも しれない と 思うと
ヒヤヒヤ する 。
湊茅スチ
… ひま ちゃん 、 大丈夫 、 ?
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
… … っ 、
家 に 帰って 来て から 未だ 微動だ に しない 
ひま ちゃん 。
思った より も 症状 が 出て 来て しまった らしい 。
湊茅スチ
部屋 戻って な 、 微笑
大丈夫 だから 。
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
… わ 、 かった … … 。
湊茅スチ
ん 。
ひま ちゃん が 部屋 を 出て 2階 に 上がって から 、
それまで 我慢 して いた で あろう 湿っぽい 音 と 泣き声 が 聞こえた 。
六ノ音ムツノネ 瑋楼馬イルマ
げほっ 、 お"ぇ … … けほっ ! … ら"ん 、 すち の ところ … 行って 、 っげほ … … ぅ" 、
六ノ音ムツノネ 來杏ラン
い ッ るに 、 いないいな っ い や ッ !! (泣)
湊茅スチ
そういう 事 ね 、 … …
ソファー に 眠らせた 弥鼓都ミコト ちゃん を 一目 見て 、 音 の 聞こえる トイレ へ と 急いだ 。

午後 2 時 10 分 、 撫月ナツ 一時離脱 。
六ノ音ムツノネ 湊茅スチ
いるま ちゃん 、 … ッ
俺 が トイレ から 動けない で いる と 、
いつの間にか 帰って きた 湊茅スチ が 目の前 に 立って いた 。
瑋楼馬イルマ
ッげほっ 、 … ら"ん 、 すち の とこ 、 行って … けほっ 、
六ノ音ムツノネ 來杏ラン
… ( 涙震 )
來杏ラン は まだ 抵抗 して いた けれど 、
渋々 湊茅スチ の 足元 へ と 走って いった 。
六ノ音ムツノネ 湊茅スチ
… らんらん は 俺 と 一緒 に お部屋 に 戻ろっか 。
湊茅スチ は それ を 軽々 と 受け止めて 、
俺 を 一目 見る と 、 來杏ラン を 連れて この 場 を 離れた 。
瑋楼馬イルマ
… … ふ 、 げほっ けほっ …
そう だ 。
それ で いい 。
二人 が いなくなる と 途端 に 吐き気 は 増した 。
瑋楼馬イルマ
ッ … ぉ"え"っ … けほっ 、 ひゅ … ぅ 
吐きすぎて 吐く もの が ない から か 、
喉 は 焼ける よう に 痛い 。
段々 呼吸 も 苦しくなって … …
瑋楼馬イルマ
ッ い"… はぁ … … げほっ
頭 は 割れる よう に 痛い 。
瑋楼馬イルマ
ッ !? … げほっ ごほっ 、 ぅえ" 、 ひゅ けほっ … ! げほっ ふ、 は …
今まで で 一番 大きな 波 。
ガンガン と 揺れる 脳 に 、 チカチカ する 視界 。
… あ 、 これ 、 だめ かも しれない 。
そう 思った 直後 、
俺 の 体 は 床 に 叩き 付けられ 、
そのまま 意識 を 落とした 。

午後 2 時 20 分 、 瑋楼馬イルマ 一時昏倒 。

六ノ音ムツノネ 來杏ラン
いぅに 、いやぁ" … 、!!
湊茅スチ
大丈夫 、 大丈夫 だよ 。
らんらん … 。 ( 撫 )
泣き じゃくる らんらん 。
突然 の こと に パニック に なって しまった の だろう 。
柔らかい 髪 を 撫で 乍 部屋 に 向かう 。
とにかく 落ち着かせ ない と 。
俺 、 お兄ちゃん だし …
ドンッ
湊茅スチ
… … え 、 ?
下 から 聞こえた 鈍い 音 。
六ノ音ムツノネ 來杏ラン
いるに 、 いややぁ" … … !! いぅ … " !
手 を 繋いで いた らんらん は
俺 から 手 を 離して 、 自分 の 喉元 を 掴む と 、
ガリガリ と 、 自傷 を 始めた 。
湊茅スチ
( まずい … … )
らんらん の 首 は 薄く 血 が 滲んで 、
ポロポロ と 涙 を 零し 乍 「いるにぃ」 と 呟く らんらん は 、 見ていて 心 が 痛い 。
そうこう して いる 時 だった 。
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
… … すち 、 ?
湊茅スチ
… っ ひまちゃん … …
騒ぎ を 聞き つけた の だろう 。
部屋 から ひまちゃん が 出てきた 。
湊茅スチ
もう、大丈夫 なの 、 ?
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
… ん ー 、 微妙 やけど まあ さっき より は 調子 いい けぇ 、 らん 預かる よ 。
湊茅スチ
え 、 でも まだ 回復 しきって ない なら 休んでた 方 が … …
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
… … あのなぁ 、 今 どう見て も 俺 より す …
六ノ音ムツノネ 來杏ラン
い"るに 、い"や"あ ッ 、 い ッ ぅに" … ( 泣 )
湊茅スチ
… じゃあ ごめん 。
らんらん の こと よろしく ね 。
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
… おう 。
ひまちゃん が 何か を 言いかけた よう だけど 気にしない 振り を する 。
大丈夫 、 大丈夫 。
きっと 俺 は その 言葉 を 、
今 、 他ならぬ 自分自身 に 向けて 発して いる 。

午後 2 時 30 分 、 來杏ラン 一時 休息 。
湊茅スチ
… っ 、 いるま ちゃん 、
急いで トイレ へ 向かう と 
瑋楼馬イルマ ちゃん が 倒れていた 。
倒れて 尚 、 眉間 に 寄った 眉 と 浅い 呼吸 に どっと 後悔 が 押し 寄せる 。
湊茅スチ
ごめんね 、 無理 させた よね 、 。
瑋楼馬イルマ ちゃん は 優しい から 。
その 優しさ に つい 甘えて しまう 。
朝 の 様子 から して 、
とても 大丈夫 では なかったのに 。
湊茅スチ
ごめんね … っ
今 は ただ 謝る しか できない 。
今日 だけ は 許して と 、
俺 より も 小柄 な 身体 を 抱いて 彼 の 部屋 に 彼 を 運んだ 。

午後 2 時 45 分 、 瑋楼馬イルマ 一時 休息 。

琥冴芽コサメ
ただいま 〜 ! … …
家 に 帰る と 、 なんだか 静か だった 。
いや 、 静か では ない けど 、
どこか 静か に しなきゃ いけない 雰囲気 が あった 。
琥冴芽コサメ
みこにぃ … ?
リビング へ 行く と ソファ で 横 に なってる みこにぃ が いた 。
心做しか 少し 辛そう 。
六ノ音ムツノネ 弥鼓都ミコト
… っ みこ が 悪い からぁ … " … ごめ … … なさ っ
琥冴芽コサメ
みこにぃ … … っ
昔 の 夢 を 見てる ん だ と すぐ に 分かった 。
未だ に 思い出す 地獄 みたい な 記憶 。
“ あの 人 ” さえ 居なければ … …
琥冴芽コサメ
きっと みんな 壊れな かった … のに っ
いるにぃ が 全部 背負わず に 済んだ のに 。
湊茅スチにぃ が 我慢 しなくて 済んだ のに 。
撫月ナツにぃ が 縛られなくて 済んだ のに 。
みこにぃ が 謝らなくて 済んだ のに 。
來杏ランくん が 泣かなくて 済んだ のに 。
こさ が 、 無理 に 笑わなくて 済んだ のに 。
琥冴芽コサメ
… …
六ノ音ムツノネ 弥鼓都ミコト
…ゆる 、 し … っ くだ …さ … …
琥冴芽コサメ
… 大丈夫 だよ 、 みこにぃ 。
こさ 達 誰 も 悪く ない から 。
琥冴芽コサメ
謝らないで … …
いつも お兄ちゃん 達 が やって くれる 様 に 、
みこにぃ の お腹 を 優しく とんとん と 。
六ノ音ムツノネ 弥鼓都ミコト
… … っ 
魘されてた みこにぃ は 少し 落ち 着いて 、
つうっ と 一筋 の 涙 を 流して 眠り に ついた 。
琥冴芽コサメ
… おやすみ 。
いい 夢 みて ね 。



午後 3 時 、 琥冴芽コサメ 帰宅 。
六ノ音ムツノネ 來杏ラン
… すん っ … … ( 涙 )
撫月ナツ
ん 、 泣き 止めた な 。
偉い 偉い 、 ( 撫 )
あの 後 なんとか 來杏ラン は 泣き 止んで 、
今 は 俺 の 腕 の 中 で 鼻 を 啜って いる 。
六ノ音ムツノネ 來杏ラン
い っ … …るに"ぃ … 
撫月ナツ
大丈夫 、 いるま ちょっと 疲れ ちゃった だけ だから 、 な ?
六ノ音ムツノネ 來杏ラン
… うぅ … … ( 涙 )
詳しい 状況 は 分からない が 、
あの 瑋楼馬イルマ を 目の前 で 見た のは かなり の ショック だった ん だろう 。
アイツ は 中々 下 の 奴ら に 弱み を 見せない 。
でも 今回 それ を 來杏ラン の 前 で 隠せなかった って ん だから 。
撫月ナツ
( 相当 限界 だった ん だろう な … )
六ノ音ムツノネ 來杏ラン
な っ … 、 ちゃ 、 !
撫月ナツ
ん ?
六ノ音ムツノネ 來杏ラン
いしょいっしょ … っ ね 、 て … !
撫月ナツ
… !
撫月ナツ
… ( 微笑 )
おう 。 もちろん 。
撫月ナツ
昼寝 する か 。
六ノ音ムツノネ 來杏ラン
う 、 !!
恐らく 泣き 疲れた の だろう 。
そう 言う 來杏ラン の 瞼 は 今にも 落ちそう だ 。
ベッド に 横 に なって 來杏ラン を 腕 の 中 に 埋める 。
六ノ音ムツノネ 來杏ラン
お … ぁ 、 っみ !おやすみ
撫月ナツ
… おやすみ 、 らん 。 ( 微笑 )



午後 3 時 5 分 、 撫月ナツ來杏ラン 入眠 。
湊茅スチ
… よい っ しょ 
遮光 カーテン を 閉めて ドア を 閉めて 。
完全 に 光 と 音 を 遮断 した 部屋 。
六ノ音ムツノネ 瑋楼馬イルマ
… っ はぁ 、 … …
湊茅スチ
… いるまちゃん 、 ?
六ノ音ムツノネ 瑋楼馬イルマ
っ す … ち ?
湊茅スチ
うん 、 すち だよ 。
瑋楼馬イルマ ちゃん の 負担 に ならない 様 に 、
できるだけ 小さく 響かない 声 で 喋る 。
湊茅スチ
吐き気 は まだ ある ?
六ノ音ムツノネ 瑋楼馬イルマ
ぃや 、 … さっき より は 。
湊茅スチ
今 は 頭 痛い だけ 、?
六ノ音ムツノネ 瑋楼馬イルマ
ん … っ 、 あと 、 目ぇ 回る … …
話して いる 最中 にも 瑋楼馬イルマ ちゃん は 余程 痛い のか 息 を 詰まらせたり 眉間 に 皺 を 寄せたり と 、 見ている こちら も 辛くなって くる 。
湊茅スチ
… 分かった 。
とりあえず 、 今日 は もう 休んで 。
家 の 事 は 気 に しなくて いい から 。
六ノ音ムツノネ 瑋楼馬イルマ
らん … は ?
湊茅スチ
ひまちゃん が 見て くれてる 。
六ノ音ムツノネ 瑋楼馬イルマ
なつ も 、 具合 悪い っ て …
湊茅スチ
今 の ところ 学校 より は 落ち 着いて る 。
六ノ音ムツノネ 瑋楼馬イルマ
みこ …と 、 は … …?
湊茅スチ
疲れて 眠って る 。
この 後 様子 を 見に 行くよ 。
六ノ音ムツノネ 瑋楼馬イルマ
こさめ 、 も … そろそろ 帰って 来る だろ … っ
湊茅スチ
さっき 玄関 の 扉 の 音 が した から 、
多分 下 に いる と 思う よ 。
全く この 兄 は 、さっき から ずっと … …
湊茅スチ
いるまちゃん 、いい から 早k
六ノ音ムツノネ 瑋楼馬イルマ
すち … … は っ ?
湊茅スチ
え 、 ?
六ノ音ムツノネ 瑋楼馬イルマ
すち の 、 っ その 顔 は 、… 無理 してる … 時 の だろ … … っ 。お前 は … ? 大丈夫 なのか … っ ?
湊茅スチ
っ … …
本当 に この 兄 は … …
自分 の 事 には 疎い 癖 して 、何で … …
湊茅スチ
… ( 苦笑 )
本当 に … 、 何で 俺 たち の 事 ばっかり 気 が つく かなぁ … …
六ノ音ムツノネ 瑋楼馬イルマ
( 笑 ) … ったりめぇ だろ … … 。
少なくとも 、 っ お前 に 関して は 、 16年 も 兄貴 やってんだよ … 。
湊茅スチ
… … そうだね 。 (微笑)
でも 、 それ を 言う なら 俺 だって 、16年 “ いるにぃ ” の弟 やってん だけど ?
六ノ音ムツノネ 瑋楼馬イルマ
… っ はは 、 … 言う よう に なった もん だ … 。
湊茅スチ
うん 。
誰か さん に 似てね 。 (悪戯笑)
六ノ音ムツノネ 瑋楼馬イルマ
… 分かった 。
無理 だけ は っ 、 する な よ … …
流石 に こさめ だけ に 5人 は 任せられ ねぇ …
湊茅スチ
“ いるにぃ ” も、 ね?
六ノ音ムツノネ 瑋楼馬イルマ
… はいはい … … 。
湊茅スチ
ふふ っ 、おやすみ 。
六ノ音ムツノネ 瑋楼馬イルマ
… ん 、



午後 3 時 15 分 、 瑋楼馬イルマ 入眠 。
琥冴芽コサメ
あ 、 すちにぃ 。
六ノ音ムツノネ 湊茅スチ
こさめちゃん おかえり 。
ごめんね 、 バタバタ してて …
やっぱり 何か あった っ ぽい 。
朝 の メンツ に 付け 加えて 他 も 崩れ ちゃった の かな …
琥冴芽コサメ
うーうん !( 首振 )
みこにぃ ちょっと 魘され てた から お部屋 運んで あげて ?
六ノ音ムツノネ 湊茅スチ
… 分かった 。
ありがとうね 。
琥冴芽コサメ
こさ 他 なんか する こと ある ?
六ノ音ムツノネ 湊茅スチ
… じゃあ 、 ひまちゃん の お部屋 行って 様子 見て きて くれる ?
らんらん も いる はず だから 。
琥冴芽コサメ
任せて っ !
撫月ナツにぃ も 早退 しちゃった ん だ 。
もしかして こさ と 湊茅スチにぃ 以外 ダウン ?
琥冴芽コサメ
すちにぃ 、
六ノ音ムツノネ 湊茅スチ
ん ?
なぁに ?
琥冴芽コサメ
こさ 今日 ビンビン 元気 だから !
何 でも 言って ね !
六ノ音ムツノネ 湊茅スチ

… ふふ っ 、 ありがとう 。
じゃあ 少し 静か に 宿題 終わらせて 来な 。
琥冴芽コサメ
… … はぁい 。
六ノ音ムツノネ 湊茅スチ
… 冗談 だよ 。 ( 微笑 )
今日 金曜日 だしね 。
洗濯物 畳む の 手伝って くれる ?
琥冴芽コサメ
… !!
うん!
こさ も お兄ちゃん たち の 役 に 立ちたい 。
いつまで も 、 守って もらう だけ じゃ 駄目 だから 。



午後 3 時 30 分 、 湊茅スチ琥冴芽コサメ 、 看病 同盟 結成 。
撫月ナツ
… … ん 、 ?
美味そう な 匂い で 目 が 覚めた 。
ベッド サイド の 時計 を 見れば いつの 間にか 短針 は 7 を 差して いた 。
そして 、 同時 に 腕 の 中 の 温もり が 消えて いる 事 に 気づく 。
撫月ナツ
っ らん !?
六ノ音ムツノネ 湊茅スチ
おはよう ひまちゃん 。
いい 夢 見られた ?
撫月ナツ
… すち 。
らん は ?
俺 と 一緒 に 寝てた はず なんだ けど …
六ノ音ムツノネ 湊茅スチ
らんらん なら 少し 前 に 起きて 回収 済み だよ 。今 は 下 で 夕飯 食べてる 。
もう 熱 は 下がってた よ 。
撫月ナツ
そうか …
つーか 言い方 … …
まあ 熱 が 下がって ん なら 良かった 。
俺 も だいぶ 回復 したし 。
撫月ナツ
下 、 他 誰 いんの?
六ノ音ムツノネ 湊茅スチ
らんらん と こさめちゃん 。
いるまちゃん と みことちゃん は まだ 部屋 で 寝てる 。
撫月ナツ
… そっか 。
六ノ音ムツノネ 湊茅スチ
ひまちゃん 食欲 は ?
撫月ナツ
ある 。
なんなら 腹 空いて 起きた 。
六ノ音ムツノネ 湊茅スチ
なら 良かった 。
ご飯 食べちゃお ?
撫月ナツ
おう 。
つーか コイツ 、 俺 起きる まで 1人 で 家事 してた んじゃ … …
六ノ音ムツノネ 湊茅スチ
俺 いるまちゃん たち の 様子 見て から 下 行く から 。ひまちゃん 先 行ってt
撫月ナツ
いや 、 いいよ 。
俺が 行く 。
お前 も 疲れて ん だろ ?
六ノ音ムツノネ 湊茅スチ
… … 俺 今日 ずっと 食い気味 に 押し 切られてる な 。
撫月ナツ
んあ ?
六ノ音ムツノネ 湊茅スチ
いや 、 こっち の 話 。
… じゃあ お願い しよう かな 。
撫月ナツ
おう 、 任せとけ 。



午後 7 時 、 撫月ナツ 起床 。
あの 頃 は 、 ずっと 謝って た 。
迷惑 かけて ごめんなさい 。
食べられ なくて ごめんなさい 。
いい子 じゃ なくて ごめんなさい 。
生まれて 来て ごめんなさい 。
そう 言った ところ で 状況 は 変わらない のに 。
“ あの 人 ” の ほん の 一瞬 の 機嫌 の 為 だけ に 、
いつしか ごめんなさい が 口癖 に なって いた 。
六ノ音ムツノネ 琥冴芽コサメ
こさ 達 なんも 悪く ない から 。
謝らないで 。
“ あの 人  ” が いない 家 は 、
確か に 居心地 が 良かった けど 、 同時 に 、
ここ に いても いい のか って 思って しまう 場所 だった 。
弥鼓都ミコト
… …
コン コン 、 と 二度 聞こえた ノック 。
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
みこと ー ?
起きてる ?
弥鼓都ミコト
… なつにぃ 、
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
おぉ 、 起きてた 。
おはよ 。
弥鼓都ミコト
おはよ … …
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
… 何 、 また なんか 考えて たんか ?
兄ちゃん に ぶつけろ ぶつけろ 。
弥鼓都ミコト
… っ いや 、ちが … …
撫月ナツにぃ の こう いう 優しさ は 嬉しい 。
俺 が 変 に 気 を 遣われる の を 嫌がる の を 知ってて の 態度 。
でも それ が 時々 、 どうしよう も なく 痛くて 堪らない 時 が ある 。
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
… みこと 。
布団 を 頭 まで 被って 目 を 合わせなかった 。
撫月ナツにぃ は 無理 に 布団 を 剥がさない 。
“ あの 人 ” とは 違う 。
分かって いる のに 。
弥鼓都ミコト
いや っ … 来ない で … … "
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
… みこと 、聞いて ?
俺 は なつ 。
大丈夫 、 怖く ない から。
弥鼓都ミコト
… っ 、
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
大丈夫 、 大丈夫 だから な 。
六ノ音ムツノネ 湊茅スチ
だいじょーぶ 、大丈夫 だよ 。
弥鼓都ミコト
なつ 、 にぃ … …
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
ん 、 怖かった な 。
でも 大丈夫 。
俺 たち いる から 。
… 頼って いい から 。
その 言葉 に 、俺 は 弱い 。
弥鼓都ミコト
っ … うぅ …
次 の 瞬間 には 撫月ナツにぃ の 腕 の 中 に 飛び 込んで 。
声 を 殺して 泣いた 。
弥鼓都ミコト
… … ( 涙 )
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
よし よし 、 ( 撫 )
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
… いい ん よ 、 ゆっくり で 。
慣れる まで 、 何度 でも 言って やる から 。
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
大丈夫 だ 、 みこと 。
俺 ら は みんな 、お前 の 味方 だよ 。
その 言葉 に 、 どれだけ 救われた こと か 。
弥鼓都ミコト
… 大好き っ
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
… !
ばぁか 、 俺 も 大好き だ。( 微笑 )



午後 7 時 15 分 、 弥鼓都ミコト 起床 。
瑋楼馬イルマ
… … ん
起きた 。
まだ あまり 回らない 頭 を ぼんやり と 覚醒 させて いる と 控えめ に 二度 の ノック が 聞こえた 。
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
… お 、 起きてた 。
おはよ 。 体調 どう ?
瑋楼馬イルマ
まだ 痛ぇ けど 、 だいぶ マシ 。
色々 迷惑 かけたよな 、 悪い 。
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
復活 早々 謝罪 かよ … ( 苦笑 )
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
こう いう 時 は “ ありがとう ” で いい んよ 、兄ちゃん 。
六ノ音ムツノネ 湊茅スチ
そうそう 、 “ いるにぃ ” の “ ありがとう ” が 聞きたいな 〜
瑋楼馬イルマ

… 何 、 お前ら グル ?
いつの間にか 湊茅スチ が 部屋 に 入って 来た 。
しっかり と ドア を 閉めた のは 感謝 したい 。
… が 、 完全 に 遊ばれて いる 。
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
すち に これ が いるま に 1番 効く って 聞いた 。
瑋楼馬イルマ
ん だ それ … (呆笑)
六ノ音ムツノネ 湊茅スチ
でも なんか 昔 に 戻った みたい で 良くない ?
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
まあ 懐い けど 恥ずい よな 。
昔 。
自分 が ガキ の 頃 の 記憶 は もう 中々 鮮明 じゃ ねぇ けど 。
不思議 と コイツ ら に 関わる 事 は 5万 と 覚えて いる 。
幼稚園 の 運動会 で 來杏ラン が ド派手 に 転んだ こと 。
小学校 の 授業参観 で 琥冴芽コサメ が 一生懸命 作文 を 読んで いた こと 。
家族 旅行 で 弥鼓都ミコト が 象 の マスコット に 釣られて 迷子 に なった こと 。
撫月ナツ と 鬼 ごっこ を して いて 全速力 で 逃げたら 撫月ナツ が 大泣き して 両親 に 俺 が 怒られた こと 。
湊茅スチ が 3歳 の ころ に 描いた 絵 が あまり に 芸術的 で 両親 と 一緒 に 天才 だ と 大騒ぎ し その 絵 が 未だ に とって ある こと 。
そして 、 大好き だった 両親 の こと 。
この 家 の 長男 と して 、 
全部 見て きた こと だった 。
瑋楼馬イルマ
あんだけ “ いるにぃ いるにぃ ” って 俺 から 離れなかった 奴 が よく も まあ … ( 笑 )
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
覚えてねぇし … !!
瑋楼馬イルマ
俺 の 記憶 には 焼き 付いてる ん だけど な 。( 笑 )
六ノ音ムツノネ 湊茅スチ
因み に 俺 も 覚えてる 。
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
消せ っ ! 
今すぐ に 消せ っ !
六ノ音ムツノネ 湊茅スチ
嫌 で 〜 す 。
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
この 野郎 … 
六ノ音ムツノネ 湊茅スチ
俺 も ひまちゃん の 兄 だから ね 。
“ すちにぃ ” って言われた のも 全部 覚えてるよ ? (悪戯笑)
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
… ( 照 )
本当 、 あんな に ちっこかった お前 ら が 、
今 じゃ 俺 より デカイ もん な 。
瑋楼馬イルマ
… ( 微笑 )
まあ でも 、 デカく なった よ 。 お前 ら みんな 。
コイツ ら の 兄 で 良かった 。
瑋楼馬イルマ
ありがとな 。
六ノ音ムツノネ 湊茅スチ
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
湊茅スチ撫月ナツ は 暫し 顔 を 見合わせ て 、
やがて にっこり と 微笑んで 言った 。
「「 どういたしまして 」」



午後 7 時 30 分 、 瑋楼馬イルマ 起床 。
六ノ音ムツノネ 琥冴芽コサメ
… !
いるにぃ 降りて きた !
六ノ音ムツノネ 瑋楼馬イルマ
心配 かけた 。
もう 大丈夫 だから 。 ( 微笑 )
六ノ音ムツノネ 湊茅スチ
( 咳払 )
“ まだ ” 若干 痛い ん でしょ 。
嘘 吐か ない 。
六ノ音ムツノネ 來杏ラン
い" ぅ に ぃ" ぃ" ぃ" … !! ( 号泣 )
六ノ音ムツノネ 瑋楼馬イルマ
ん 、 らん も ごめん な 。 
怖かった よ な 。 ( 抱上 )
六ノ音ムツノネ 來杏ラン
ぴ ぎゃ ぁ" ぁ"ぁ"ぁ" あ" … !!! ( 号泣 )
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
らん 、 いるま まだ 本調子 じゃ ない から 静か に な 。
六ノ音ムツノネ 瑋楼馬イルマ
いいよ 別 に 。 ( 微笑 )
弟 の 声 なら 痛く ねぇ 。
六ノ音ムツノネ 弥鼓都ミコト
いるにぃ カッコよ … 。
六ノ音ムツノネ 琥冴芽コサメ
ね !!
六ノ音ムツノネ 湊茅スチ
ほら こさめちゃん 、 らんらん 。
いるまちゃん に 抱き 着く のは ご飯 食べ終わって から に しなさい 。
六ノ音ムツノネ 弥鼓都ミコト
すちにぃ 流石 やな …
六ノ音ムツノネ 撫月ナツ
みこと 今日 ずっと ツッコんで ん な 。
六ノ音ムツノネ 弥鼓都ミコト
だって この 家 ツッコミ どころ 多い ん やもん …
六ノ音ムツノネ 瑋楼馬イルマ
( 笑 )
まあ 分からん でも ない 。
六ノ音ムツノネ 來杏ラン
にぎ っ … ぁ かにぎやか
六ノ音ムツノネ 琥冴芽コサメ
やな !
この 家族 は 、 みんな どこ かしら で 弱い 。
でも それ は 決して 悪い こと じゃ ない 。
みんな で 支え 合って 、 
助け 合って 、
励まし 合って 、
泣き 合って 、
笑い 合えた ら 。
きっと 、 それ だけ で 幸せ 。
だから 今日 も 、 明日 も 。
彼 ら 六ノ音ムツノネ 六兄弟 は 、
幸せ を 噛み 締め 歩いて いく 。
例え 雨 が 降ろう と 、 風 が 吹こう と 。
変わらず 、 生きて いく _ 。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ 長男 の 責任 .
皆様お久しぶりです!i-beです!
長らくの活動休止期間を経て帰って参りました!
ただいまです!
現在いつもi-beの作品をご愛読下さる皆様に感謝を込めて、全作品1話ずつの毎日投稿期間6日目です!
投稿の時間が遅れてしまいすみませんでした💦(ギリギリまで粘って書いてました👉🏻👈🏻)

それからご報告です!
タイミングが遅くなってしまったのですが、こちらの作品体調不良表現などを含むため、鍵かけ対象作品となりました。
鍵かけは全作品統一でフォロワー様限定公開です。
ただし長期休みなどの間には限定的に全体公開に戻したいと思いますので、無理にフォローして下さいとは申しません!
1週間後を目処に鍵かけします!把握をよろしくお願いします!

さあ、毎日投稿も明日で遂に最後となります!
今回コラボ小説は含みませんので公開している作品は全制覇しましたね、!
…あれ?じゃあ明日は何が……
皆様、完結済みの作品のお気に入りももちろん外していませんよね?🤭
通知が飛んできてもキャッチできないので外していた方は今すぐにお気に入りし直してきてください!(冗談です)
まあでも大体の方は何となく察したのではないでしょうか😏
明日もお楽しみに!!

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