目を開けると、自分が寝かされているのがわかった。
どうやらあの後私は気絶してしまったらしい。
少し起き上がり、部屋の中を見渡してみるも
ぷりっつさんの姿は無かった。
そういえば、寝てる間に変な夢を見た気がする
確か、ぷりっつさんが徹夜で、、、
見た夢の内容を思い出そうとすると、また頭に激痛が走った。
だが、私はどうしてもその夢の内容が気になった。
思い出せたら、何かが進展するような気がして。
今もまだ続く痛みに構わず、思い出そうとしたが、
ついさっきまではぼんやりと覚えていたはずの夢の
内容が、頭から綺麗さっぱり消え落ちてしまった。
それでもめげずに夢の内容を思い出そうとうんうん唸っていると、控えめな音を立ててドアが開いた。
ぷりっつさんは手に器の乗ったお盆を持っていた
ぷりっつさんはお盆を膝の上に乗せ、ベッドの脇に
ある椅子に腰掛けた。
ただよってくる美味しそうな匂いに、お腹がすいていたことを自覚させられる。
起き上がり、お盆を貰おうとすると、ぷりっつさんはお盆を私の手から遠ざけた。
だが、ぷりっつさんからお盆を奪い取ろうと伸ばした私の腕は、力が抜けてベッドにぽすんと落ちた。
諦めた私が渋々腕を引っ込めると、ぷりっつさんはスプーンでおかゆをすくい、冷ましてから食べさせて
くれた。
食べさせてもらったおかゆは、とても優しくて温かい味がした。
こういうのを、思いが籠ってるっていうのだろうか。
美味しくて思わず頬を緩め、口元に運ばれてくる
おかゆをどんどん食べた。
あっという間にお皿が空になると、ぷりっつさんは
お盆をまた膝の上に置いてこちらを見た。
頭痛のこと隠してたから、、、怒ってるかな
ちらっとぷりっつさんを見ると、ぷりっつさんの瞳はあの時のように、今にも泣き出しそうな程
潤んでいた。
そう言うぷりっつさんの声はひどく震えていて、本気で私を心配してくれていたのだと分かった。
だから私は、やっぱり隠すことにした。
本当はこの人の優しさに甘えて、全てを打ち明けてしまいたかった。
でも、この人がこんなに悲しそうな顔をするのは、
やっぱり見たくない、、、
だってこの人には、太陽のようなあの笑顔が1番、
似合うと思うから。
だけど、そうやって誤魔化す私を見ていたぷりっつさんは、悲しそうな声でボソッと言った。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!