第18話

俺は
890
2020/06/11 12:17
ウォヌ
ウォヌ
は、はぁ、ふっ、












どれくらい、走っただろうか。




立ち止まった俺がいるのは
夜の町が後ろに光る淋しげな暗い道。





plllll plllll







着信音が頭に響く。
ウォヌ
ウォヌ
,,,もしもし?
あなた

ウォヌくん?






携帯はどうしたんだ。

俺にかかってきた電話は非通知。
おそらく公衆電話からかけている。












折り返しができないようにか。


ウォヌ
ウォヌ
ふはっ、

もうどんな感情なのかも分からない。




思わず笑みがこぼれると同時に収まったはずの涙が腹の奥でこみ上げてくる。

















もう、おしまいにしてしまおうか。

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