第3話

さーん
1,418
2020/03/20 11:55
長尾くんside



あなたは、お母さんしか、家族がいなかった。




でも、お母さんは、とっても重い病気で、小さい頃から、僕達の家族と遊びに行ったり、することが多かった。



だから、お母さんから、相談されたりすることが、いっぱいあった。


13歳の中学に、入った頃



あなたのお母さんから、呼ばれて、病院に行った。




いつものように相談かと思ったけど、また、違った。




それは、驚くべきことだった。










お母さん
お母さん
謙杜くん今日も、呼び出してごめんね
長尾謙杜
長尾謙杜
いえいえ
お母さん
お母さん
重い話してもいい?
いつもあなたと、同じように明るい表情する人だったから、表情を変えたのに驚いた。
長尾謙杜
長尾謙杜
いいですよ
お母さん
お母さん
実は.........。
お母さん
お母さん
そろそろ私、死ぬの。
医者の人から、もってももう2ヶ月らしいの。
え.........。


そんな。



いつかくるとは、わかってたでも、お医者さんから、「娘さんが、20に、なるまでは、大丈夫でしょう。」って言われていた。



だから、安心していた。



だから、言葉が、出なかった。
お母さん
お母さん
ごめんね。
びっくりさせて。
お母さん
お母さん
でも、絶対あなたには、言わないで。
長尾謙杜
長尾謙杜
なんでですか?
お母さん
お母さん
大好きだから、言いたくないの。
お母さん
お母さん
言ったら、あの子絶対泣いてしまうから。
そんな顔見たくないの。
お母さん
お母さん
それで.........。
長尾謙杜
長尾謙杜
それで?
なんですか?
お母さん
お母さん
あなたを、幸せに、して欲しいの。
謙杜くんなら、安心して、死ねるから。
長尾謙杜
長尾謙杜
実は、もうあなたに、振られてるんですよ
お母さん
お母さん
えー!
そうなの!?
お母さん
お母さん
あの子見る目ないわね
長尾謙杜
長尾謙杜
そんなことないですよ。
僕がかっこよくないから.........。
お母さん
お母さん
謙杜くんは、イケメンで、優しいいい子よー
長尾謙杜
長尾謙杜
ありがとうございます\( ˆoˆ )/
長尾謙杜
長尾謙杜
でも、もう1回頑張って見ようと思いました。
お母さん
お母さん
うん!
頑張って
長尾謙杜
長尾謙杜
じゃあ、そろそろ行かして頂きます
お母さん
お母さん
うん!
頑張ってね








でも、あなたのお母さんは、この時、みんなが思うより、病状が、悪かった。

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