部屋、わかんねぇ……
そもそもなんでこんな所にいるのかすら知らないし……
……色々探してみたらなんか見つかるかも。
部屋には、本棚に本がぎっしり、
机の上に数冊の本、
それと、書きかけの日記。
その横にある先程出会った少年と、
俺らしき少年の写真。
ここに居た、記憶は無いのに色々と探すほど、
"俺がここにいた"
という動かぬ事実ばかりが出てくる。
そうして机にある日記に目をやる。
1/19 晴れ
久しぶりの快晴。
今日から新しい日記帳へ変えることにした。
今日も緋色の__部屋に訪れて色々と調べていた。
新たな収穫といえば、ここは"夢の世界"らしい。ここの他に"現実世界"とか言うやつがあるんだとか。
僕からしたらここが現実なんだが、まあ資料に書いてあるんだから事実なんだろう。
そういえば明日は緋翠とゲームする約束してたっけ。朝早くからだからもう寝よう。
もし、本当にここの世界が夢の世界だとしたら、此奴は誰だ?
………帰れるのか、?
そもそも、この日記の持ち主は誰だ?
本や物の好みは俺に似ている。いや、ほぼ一緒と言っても過言では無い。
決定的に違うと思ったのは、この持ち主の一人称。僕、と言っていた。
僕、というのは誰なんだ、?
今日、緋翠とか言うやつが言っていたことも気になる。
寝ることにしよう。
家主には申し訳ないが、ベッドを借りることにしよう。
帰れたらいいな。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!