あなた視点
夜、私はある部屋を貸して貰える
コトになった。
部屋に案内してくれて入った時、
「 あ、そうそう 」 と
先程の言葉を発した。
一人ぽつんと部屋に立ちながら
寝よ、と思った。
後ろを振り返りベッドへ移動する。
__ 思っていたよりも
疲れていたのだろう。
特に起きる事もなく朝を迎えた。
朝、部屋を出て昨日柚木くんと
話した部屋まで来た。
朝ごはんに、とパンを渡される。
「 じゃあまたね。
いつでも来て良いからね。 」
なんて言いながら柚木くんは
先に行った。
私もパンを食べ終わってから
柚木くんの家を出た。
私は寧々の姿を見ると
昨日起こった出来事を全て思い出した。
「 いーよいーよ、気にしてないから 」
なんて微笑む寧々を見て
私も頬を緩ました。
何て良い友達を持ったんだ。
私達は競争なんかしながら
学校までの道のりを走った。
まだ二日目だけど
案外道を覚えていて
「 天才じゃん私 」なんて
思ったりもした。
学校へ着き寧々と会話をしながら
道を歩いていると葵が現れた。
葵は直ぐに寧々と手を組むと
私に聞こえないぐらいの小さな声で
寧々の耳元で囁いた。
葵が楽しそうに囁く声が
一部だけでも聞こえ
私は耐え切れず話し掛けた。
葵は有無を言わさず声で
私に向かってそう言うと、
私を無視するように
歩き出した。
確かに居づらくて先に行く事にした。
そんな事を言いながら
一人で居るのが嫌で、
階段を一段飛ばしで駆け上った。
__ ら、
降りてこようとしてきた
男子生徒とぶつかってしまった。
これは私だけが悪い。申し訳ない。
「 命を狙われている__ 」
その言葉が心に住み着いて離れない。
多分、目の前の彼も
私の命を狙っている。





















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。