第19話

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2024/04/11 10:32









向井side











蓮に監禁されてから2年が過ぎた


今日も相変わらず何も無い部屋で鎖に繋がれてる


これは俺が望んだこと


蓮はこんなこと辞めようって言ってたんやけど


たまに昔のこと思い出す時に俺のこの姿見ると嬉しそうに笑うんやもん


今となってはこれが俺と蓮の日常になった


光も入らないこの部屋


さすがに太陽浴びなくちゃいけないからこの部屋を出る時はある


地下から蓮がいる部屋に行って少し太陽の光を浴びる


それをしとるから外に出なくても大丈夫


外に行こうとすると蓮は不安になるから


不安になって過呼吸になって死のうとするから


だから俺は自分で望んで今の状況にした



. 目黒
……康二、
向井
あ、蓮?おはよ
. 目黒
なんで俺から離れてるの。ねぇ、
向井
ごめんな、ほら手繋ごうな
. 目黒
だめ、手だけじゃ足りない
. 目黒
全部、康二の全部が欲しい
向井
蓮の好きなようにしてええよ



そしたら蓮は起き上がって俺の唇にかぶりついた


好きは言い合うけど付き合おうとは言わなかった


それでも自然と始まった体の関係


他の人には理解できない特殊な関係


まあ、俺はずっとここにおるから誰にも気づかれないんやけど


必死に蓮の舌に追いつこうと頑張る


蓮はキスが上手やからついていくのに必死になる


涙を流しながら俺にキスする


また不安になったんかな



. 目黒
康二、どこにも行かないで
. 目黒
康二好きだよ。だめだよ俺以外。ねぇ、なんで朝1人で起きたの?
. 目黒
俺が隣にいたじゃん。抱きしめてよ、少しでも離れるなんて許してないんだけど
向井
っ、んっ、あっ///
向井
れ、んっ、そんな舐めても、なにもでーへんよっ、///♡
. 目黒
出せるよ。康二なら
. 目黒
だって俺の言うこと聞けるでしょ?
向井
んっ、だめ、



俺の胸ばかりを舐めたり噛んだりする蓮の頭を撫でる


これで安心するんなら好きにさせよう


蓮が好きだから


蓮を安心させられるのは俺だけやからな


何分経っても舐めることを辞めない蓮が愛おしく感じて


頭を撫でながらただ俺は甘い声を出し続ける


昨日もたくさんしたのに


蓮は元気やなぁ、可愛ええ



. 目黒
康二、甘くて美味しい
. 目黒
たくさんぎゅってしてね。
向井
んっ、大丈夫やよ
向井
ずっと蓮のこと抱きしめとるからな



優しく愛おしく抱きしめると蓮は顔を上げて俺の首元にキスをした


少しピリッと痛む


昨日蓮にたくさん首締められた


あとは首輪をしたままたくさん引っ張られたから


それで擦れてきっと赤くなってる


だから蓮がキスをする度にヒリヒリ痛む


未だに蓮はたまに暴走してしまう


でも俺はそれもひとつの愛情やと思っとる


だからそれも受け止めるよ



. 目黒
首痛い?
向井
んー、痛くないよ。大丈夫
. 目黒
ごめんね、またやっちゃった
向井
ええよ。蓮がしてくれるんなら全部受け止めるし、それも好き
. 目黒
康二俺に甘すぎるよ
. 目黒
ちゃんと止めないと。本当に康二いつか死んじゃう
向井
ふふ、それもええなぁ
向井
蓮に殺されるのもありやと思う
. 目黒
でも死ぬ時は一緒に死にたい
向井
約束な、忘れんといて
. 目黒
うん、絶対にね。勝手に死んだり他の人に殺されたりしたら許さないから
向井
っ、んっ、だい、じょぅぶっ……、



また蓮に首を絞められる


あぁ、今じゃこれが快感に思ってしまう


痛いのに、苦しいのに


無意識なんやろうけど蓮はすごい笑顔で俺を見てくれとる


俺を痛めつけてくれる時はかっこいい笑顔を見せてくれる


それをみれるならええよ


俺は蓮の全てを受け止めるから


絶対に蓮を離さへんから


一緒に生きて、一緒に死んでいこうな



向井
……れ、んっ、すきっ、
. 目黒
……ふふ、あはは、うん、康二好きだよ
















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