2人で帰っている途中
突然あなたは止まり、
繋いでいる手をぐぃ、と引っ張る。
先程お酒に全然強くないくせに
たくさん飲んでしまったからか、
駄々をこねる子供のような
まなざしで此方を見つめる。
どうしたの、と声をかけると
なんと家に帰りたくないらしい。
バレてしまう、というより
メンバーと共に
火鍋を食べに行っている時点で
アウトだが、
流石に宿舎の前で
一緒に居るところを
撮られてしまうと
言い訳が出来ない。
いっそのこと
もう仲が良いことを
公表しちゃえばいいのかな
とか呑気なことを
考えるのはやめておこう。
ほら帰るよ、と
繋いだ手を引っ張ると
サンウォニ、
と彼女が声をかける
…… かわいい。
いや、それは当たり前なんだけど。
多分この先あなたよりも
かわいい女性に出会うことは
一切ない気がする。
今日あなたと出かけてたこと、
なんて言い訳しよう。
続きまふ












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!