あれから現場へ行き、合同パシフィックが始まり数十分。
既にこちら側も警察側も何人か負傷者が出始めている
今回、私が配置された場所は右階段。
この配置を聞かされた時は驚いた。
右階段は実力者を配置するのがほとんどだ。警察もそりゃ実力がある人を配置して来る。
だけど私が今1番不安な事がある。それは、
…MonDさんと配置が同じな事です。
なんでこんな配置にしたの!!!!( 涙
なんて邪念を晴らし、銃撃を続ける
( ピンッ
…ぴんっ?
あれはきっとグレのピンを抜く音
その瞬間、こちら側にグレが投げ出される
咄嗟にスライディングをして避けた
言うのが少し遅れたかもしれない、MonDさんは大丈夫だろうか…
グレの煙が充満して前が見えにくい
だが、相手も見えていないはずだ。状況が分かるまできっと動けない。
相手の体制が整う前にこちらが先に整えなければ。
なるべく小声で話す
少し、壁から顔を出して階段を覗く。
煙で影ができて人が見えやすい。
現在あそこに立っている人影は3つ
さっきまで7人ほど居たが、私とMonDさんの足止めで過半数はダウンして床に寝ている。
いくらなんでも長期戦すぎだ。普通ならもう断念して別ルートへ行こうとするはず。
右階段をメインで攻略して来ようとしているのか?
私の聴覚が良いからか、小声で喋っている相手の会話も筒抜けで聞こえる
声が聞こえる場所を感じ取る。
喋っている3人の場所が、五感全部で感じる。
180cmくらいの男性、170…いや、175cmくらいの男性か。女の人の声も聞こえた。
その3人の位置は分かった。
だが、ここで撃ってもし外したらまだやられていなかった事が相手に分かられてしまう。
そうなったらまた長期戦になるか、増援を呼ばれるか…
MonDさんは負傷したからあまり動かせたくない。
彼に聞いてみるか。
きっとギャンブル好きな彼なら
そう言ってくれるよね。
煙が少しずつ晴れ始めて来た、完全に晴れる前に片付けなければ。
壁から出て、前に立つ。
🔫( ババババババババッッ
私の狙撃音に混ざって、相手の声が聞こえる
狙撃を1度止める。少し乱れた呼吸を整える
煙が晴れてきた
私の視界に映ったのは、警察が全員倒れた光景
やり遂げたらしい。
違う組織のボスとは言え、自分よりレベルが高い人に褒められるのは、悪い気はしない
床に倒れている彼らに目を向ける。
全員、悔しそうで、驚いているような表情。
その中で1人、目が合う。
その彼だけは、周りとは違う表情。久しぶりとでも言うような、哀しそうな、複雑な表情。
見覚えしかない緑の長髪だけは、少しだけ懐かしさを感じた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。