第12話

[紫色 第2話]過去 そして後悔
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2018/12/18 17:34
シゲ「なんでわかったの?」
慶ちゃん「そんなのシゲの反応や周りの反応でわかるよ」
シゲ「……そっか…」
慶ちゃん「シゲ辛くないの?」
シゲ「別に…もう1年の頃から受けてるから もう慣れた……」
シゲはそういうが……
慶ちゃん「嘘だね」
シゲ「ほんとだし!」
慶ちゃん「じゃあなんでさっき泣いてたの? 慣れてんなら普通の顔するはずだよね?」
シゲ「…………」
しげは黙ってしまった…
慶ちゃん「…ちょっと強く言っちゃったかな…ねぇしげ」
シゲ「うん?」
慶ちゃん「もし困ったら相談してよ」
シゲ「いや…小山に迷惑かけらんないよ…」
慶ちゃん「いーや平気 親友が傷ついてんのに見過ごす方が俺は辛いからさw」
シゲ「……お前は昔っから優しいな」
慶ちゃん「しげも昔から何かと泣き虫だよねw」
シゲ「うるせぇw」
そして2人して笑い合い…
慶ちゃん「お弁当一緒に食べよ?俺基本割り箸で食べるから…予備いっぱいあるしw」
シゲ「ありがと」
慶ちゃん「あっ!その代わりミニトマトはしげお願いねw」
シゲ「中学生も1年で卒業って時に好き嫌いは……」
慶ちゃん「あぁ〜俺今日…和菓子の気分じゃないんだよなぁ……この餡子たっぷりのおはぎどうしよぉ〜」
シゲ「…………はいはい わかりましたよ」
そしてふたり仲良くご飯を食べた……
[翌日]
シゲと登校をすると
黒板にしげをいじめてる集団と思われしき人が貼ったとされる紙が…黒板にあった
(今日から俺らが嫌ってる奴らと絡むな 絡んだりこれに関して文句があるやつは…まぁそんな奴いないよなww)
といった内容だ……何人かいて…その中にしげもいた
慶ちゃん「……まぁこんなの鵜呑みにしてる人いないよねw」
だが周りを見渡すと…しげに近寄ろうとする人が居なかった……
慶ちゃん「……しげ大丈夫 俺はずっとシゲの親友だからね?」
俺がこの言葉を言ってた事がいじめっ子の耳に入ったらしく休み時間空き教室に呼ばれた…
「お前…俺らが嫌ってる奴らと絡むなって紙見たよな?」
慶ちゃん「見ました」
俺は多少怖かった…なんせ争いごとは嫌いだからだ
だがもちろん怒ってもいたし…引き下がるつもりは無かった
「お前ハブられたり嫌がらせされてもいいのか?」
いじめっ子はそう聞く……
慶ちゃん「……人の心配をする気持ちはあるんですね…」
「あぁ?」
慶ちゃん「さっきの質問だとハブられたりするのは良くない事って言ってるようなもんですよね? シゲをいじめるのはもう辞めてあげてください」
俺がそういうと…翌日からシゲのいじめは消えた…
……だが…
慶ちゃん「…俺の筆箱ない?」
「クスクス」
慶ちゃん「ねぇどこにあるか知りません?」
誰かに聞いても…無視された
しげは俺から無視をしていた…理由は虐められなくなったのにまた俺に関わっていじめにあってしまったら意味がなかったからだ
そして三学期になったら……俺のいじめはさらにエスコートしていき俺は耐えらんなくなり学校を行くのをやめた……
その選択のせいで…俺は将来の夢も遠ざかってしまった
俺はそれから部屋にこもりやすくなってしまった(家からは1歩も出ない)
俺はこの学校に行かなくなったのをずっと後悔していた……ほぼほぼ毎日それを思い出し涙する日々を送っていたのだ……

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