ノックをして返事がないから静かに部屋に入る
眠っているあなたの顔をのぞき込む
オペラはあなたの布団をかけ直してから部屋を静かに出ていく
オペラは自分の部屋に戻って髪を解き、パジャマに着替えてベットに横たわる
オペラは認めたくないように、認めてはいけないように自問自答を繰り返す
パジャマの上からタオルを1枚羽織って廊下を歩く
無意識に歩いているうちにあなたの部屋までまた来てしまった
振り返って歩こうとした時
ガタガタ
部屋の中から物音がした
部屋に背を向けて歩き出そうとした時
バンッと部屋のトビラを開けて部屋の中に入る
部屋の中では街に行く前にあなたを襲った魔獣があなたの顔を舐めていた
オペラは逃げるように部屋から出ていった
部屋の外でひとり混乱するオペラ
そのまま走って部屋に戻る
朝食や香水などの用意を済ませる
あなたもあまり眠れなかったようで薄くクマが出来ていた
なぜふたりが元気がないのか分からないサリバン
噛み締めるように胸に手を当てる
今日も馬車で酔わないようにオペラと並んで馬を引くための小さな椅子に座った
その道中で気をつけなければならないことをオペラがあなたに教えた
あなたは心の中で復唱して約束を覚えた
屋敷に戻るために馬車を引いているとあなたのことをジロジロと見ている男子生徒がいた
その男子生徒が話しかけようとした時、”どこからか”鋭く尖った木の棒が飛んできて男子生徒の目の前の柱に刺さった
この気持ちはサリバン様の命令ではなく…















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!