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第13話

12話 情報量の津波
1,573
2025/08/19 02:32 更新



にゃぽん
(この人は…?)
目の前の人は、フード付きのマントみたいなものを身にまとっており、顔が見えない。しかし、あからさまにヤバそうな雰囲気してるのはわかる。
「聞きたいこと」っていうのもまともじゃなさそうだ。
にゃぽん
あなたの下の名前!ちょっと離れっ…。
あなた
誰?あとそのマント?かっこいいですね!どこに売ってます?
にゃぽん
あぁもうブレないねぇぇ!!!
???
しまむら。
にゃぽん
普通に答えないでくれますか!?
あなた
近場だやった。
にゃぽん
喜んでる場合じゃないんですけども!!?
???
ナイスツッコミ。
あなた
ナイスツッコミ!
にゃぽん
呑気かッ!!!



仕切り直し。








あなた
…誰?
???
名乗るならまず自分からじゃないかい?
あなた
そっか!私はあなた!
???
それで、聞きたいことがあるんだが。
にゃぽん
待って。あなたは名乗ったよ。自分は名乗らないの?
にゃぽん
……あ、一応…僕はにゃぽんです。
???
あ〜…。……まぁ、いいだろう。
ヴィットーリオ
私はヴィットーリオという。
あなた
ヴィっ……なんて?
ヴィットーリオ
ヴィットーリオ。
あなた
言いづらいな…ヴィットーリオ…ヴィットー…。
にゃぽん
そこまで言いづらいかな…。
あなた
OK、ヴィトンさんね。
ヴィットーリオ
やめようか。
にゃぽん
いいじゃないですか。ブランド物ですよ。
ヴィットーリオ
ブランド物ならいいってことじゃない。




仕切り直し。(Part2)




にゃぽん
……聞きたいことって?
ヴィットーリオ
あぁ、資料室ってどこだかわかるかい?
ヴィットーリオ
私は忘れっぽくてね。資料室に忘れ物をしたんだが、資料室の場所がわからなくなってしまったんだ。
あなた
資料室……資料室ね…。
にゃぽん
知ってても言っちゃ駄目だよ!!
あなた
え?
どう聞いたって嘘くさい。それにこんなあからさまな不審者に教えたら、自分たちはどうなるかわからない。
にゃぽん
…そもそも、僕は知らないよ。資料室の場所。
あなた
あぁそっか、たしかに。あの物置部屋は別に資料室ではないだろうしなぁ。ごめん、知らないや。
ヴィットーリオ
……そうか。
ヴィットーリオは俯いてなにかをつぶやき始めた。誰かと話してるみたいな間の取り方だ。

あなた
あのー?大丈夫ですか?
ヴィットーリオ
……あぁ。大丈夫。そして…
 
ヴィットーリオ
君たちは用済みだ。
 
あなた
はいぃ?
にゃぽん
あなたの下の名前!!逃げて!!!
あなた
OK。じゃあグレネード投げまーす。
にゃぽん
ちょっと待って!?じゃあって何!!何を理解してその行動に至ったの!!!?

にゃぽんはこの前あなたの下の名前に対霊手榴弾投げつけられた経験を生かし、即座に耳をふさいだ。あいつあなたの下の名前ならやる。遠慮なく投げる。有言実行精神の塊だもん。

あなたの下の名前は対霊手榴弾を投げた。…それと同時にヴィットーリオは、静かに短く何かを唱えた。






バァンッ!!!


爆発音を乗り越えたにゃぽんは、すぐにヴィットーリオを警戒して探す。が
にゃぽん
……いない…!?

すでにいなくなっている…。
にゃぽん
あ…あなたの下の名前!!大丈夫?
ぼーっと床に座り込んでいたあなたの下の名前は、にゃぽんの声ではっとした。
あなた
大丈夫だよ!
そして、続けて不思議そうに言う。
あなた
…誰?
にゃぽん
……え。
にゃぽんは固まった。
あなたの下の名前はそんな様子に全く気づかないまま言った。
あなた
というか名前教えたっけ?あなたの下の名前はあなたっていうんだ。
あなた
よろしく!



ダダダダダッ…と複数人の足音が聞こえた。

北朝鮮
大丈夫か!?
にゃぽん
北朝鮮っ…!!あなたの下の名前が大丈夫じゃない!!
北朝鮮
あいつの頭はだいじょばないのが通常運転だろ。
にゃぽん
ふざけてる場合じゃなくて!!!僕のことわかんないらしくて!!それに一人称も…。
ナチス
あなたの下の名前!!死んでないか!?死んでたら解剖するけどどうだ!?
にゃぽん
アンタ何物騒なこと言ってるんですか!!あとちょっとワクワクしてません!?
あなた
死んでなかったらあなたの下の名前が(ナチス)を解剖するけどオーケー?
ナチス
(君…?)
にゃぽん
NGだよ!!?
あなた
NiceGoodってこと!?わかった!!!
にゃぽん
わからないで!!!NoGoodね!!?
北朝鮮
いやNazi・Germanyってことだろ。
にゃぽん
そうじゃなっ…いやそうではあるかも!!!
ロシア
盛り上がるのはあとだろ!?今は…。
ソ連
敵はどっちに行った?多分敵と遭遇でもしたんだろ。
にゃぽん
!あ、いや、でも…わかんない……けど!!あの人資料室の場所聞いてきたからもしかしたら…!
ソ連
資料室か…わかった。ロシアも来い。
ナチス
そうだ、一応無線持ってけ。
ナチスはソ連に無線を手渡して、敵の捜索に向かう2人(ロシア、ソ連)を見送った。


ナチス
……あなたの下の名前の件は一旦置いておこう。まずは他のやつらも呼んで敵を…。
にゃぽん
あ!外のバリアなくなってます!!
ナチス
バリア?
にゃぽん
透明な壁みたいなやつです!!
ナチス
マジか!すぐに状況を伝達しよう!!これで敵の捜索が楽になる!!
北朝鮮
俺知らせてきます。
にゃぽん
僕も!!





周りが大忙しで動いているため、今の状況わけわかめなのに指示出されずに放置されてるあなたの下の名前は、車屋で親が店の人と話し合ってる時間くらい暇になっていた。
あなた
(…どういうことだろう。学校にいたのにいつの間にかこんなとこに…。)




あなた
───帰らないと。
ランドセルないから足取りが軽いなぁ。とか思いながら、あなたの下の名前は周りの人が向かってる方と反対方向──外の方に歩みを進めた。

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