前の話
一覧へ
次の話

第70話

諦めかけた夢を
620
2024/06/29 21:30


なんだろう


悲しくて


辛くて


心がギュッとした


(なまえ)
あなた


何も言葉が出てこなくて


ただ目を泳がせて


突っ立っていた
































??
何してるんですか?
















声の聞こえた方へ目を向けると



そこにはシウオッパがいた






なんでいるの?



シウ
シウ
あなた、この人は誰


(なまえ)
あなた
…お母さん




あなたこそ誰なのよ





シウ
シウ
僕は
シウ
シウ
ここの社員です




ちょうど良かった
この子辞めるから誰と話せばいいのか教えてくださらない?


待って



そう言いたかったのに



私の口は動いてくれない


シウ
シウ
辞めてしまうんですか?
ええ
シウ
シウ
なぜ?


疑問を投げかけたその言葉は


少し尖っていた

ちょっと私情で
シウ
シウ
その私情が知りたいんです
あなたに関係ないわよ
シウ
シウ
あります


母が「?」を浮かべたように


私も頭の上に「?」が浮かんだ

シウ
シウ
僕将来あなたさんのマネージャーになるんです


そんなこと



こんな場面で言うなんて



ふざけているの?








でも


彼は真剣だった


シウ
シウ
辞められたら僕困ります
シウ
シウ
それに









シウ
シウ
あなたを貶すような人に
シウ
シウ
あなたの人生台無しにされたくないんで


(なまえ)
あなた
オッパ…



でもね



そんなこと言っても



母には意味ないんだ


勝手なこと言ってるけど
決定権は私にある事
忘れないでくれるかしら




(なまえ)
あなた
オッパ、もういいよ…
(なまえ)
あなた
この人には抗えないよ…
(なまえ)
あなた
もう私には辞めるっていう選択肢しか残されてないの



できる事なら辞めたくない



でも今



この状況で



シウオッパに迷惑がかかるのなら



私はもう辞めるよ







シウオッパには


見られたくなかったよ




恥ずかしい









やっと辞める気になってくれたかしら



新しい夢



できるかな


シウ
シウ
あなた
(なまえ)
あなた
ちょ…


途端に腕を掴まれて


彼は走り出した





一体何を考えているの?










(なまえ)
あなた
ねぇ…




(なまえ)
あなた
ねぇ!


少し強く言うと


彼はやっと振り向いた


シウ
シウ
何?
(なまえ)
あなた
何?じゃないよ
(なまえ)
あなた
何してんの


彼がとった行動は


私には全く理解できなかった


シウ
シウ
離れて
(なまえ)
あなた
…え?
シウ
シウ
あの人と
シウ
シウ
離れて


あの人って、?

(なまえ)
あなた
お母さん、と?
シウ
シウ
そう


(なまえ)
あなた
だから何言ってるの
(なまえ)
あなた
そんなの無理にk
シウ
シウ
無理じゃない
シウ
シウ
僕らがあなたを引き取る
(なまえ)
あなた
いくらなんでも無理があるって


普段から飛んだ発言の多い彼でも


今回は流石に理解に苦しんだ


あまりにも非現実的すぎたから

シウ
シウ
でも絶対
シウ
シウ
あなたはあの人といるべきじゃないよ
シウ
シウ
勿体無い


勿体無いと言われたことが


私にアイドルの才能があると言われているみたいで


内心少しだけ嬉しかった

(なまえ)
あなた
でも、私のお母さんは納得しないよ










(なまえ)
あなた
大丈夫です
(なまえ)
あなた
もう覚悟はできてたから…






そう





とっくの昔に覚悟はしていた



(なまえ)
あなた
だから

ごめんなさい




そう言おうとしたのに



彼は私に話す隙を与えてはくれなかった



シウ
シウ
社長のとこ行こう
シウ
シウ
俺に一つ案がある



どうしてそこまでして


私に夢を見させてくれるの?



next
♡2200 ありがとうございます♪

プリ小説オーディオドラマ