第20話

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2025/11/25 12:15 更新



魔法が満ちていく。



こえの先には、反詠の魔法が静かに揺れていた。



れるは、深く息を吸い、そのまま、自分の胸元に光を集める。





💫🎨
痛みが来るのは分かってる……
💫🎨
……でも、ええ。
💫🎨
この魔法は“こえくんの心”に届けるためのもんやから……



──れるが光を放つ。


魔力が浮かび上がる。



それは、相手に向けるものではなく“自分の魂を込める魔法”だった。




💫🎨
心響しんきょう》──




──ドンッッ!!!




れるの魔法が形となって現れる。

が、反詠が作動する。






当然、れるの身体に衝撃が返る。





💫🎨
ゴポッ



自分に攻撃が返ってきて、魔力が逆流し、口から血があふれる。







__それでも









💫🎨
こえくんッ!!




──そのまま走った。





力なんていらなかった。
魔法なんてもういらなかった。



ただ、真っ直ぐに

ぼろぼろの身体で、こえに向かって──









💫🎨
っ……ずっと、謝りたかったんや!!
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こえくんが焼けてるとき、れるは、見捨てた…
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…怖くて……
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何もできんかったッ……!!


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でも、忘れたことなんて、一回もなかった!!
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こえくんがどんなふうに笑ってたか、どんなふうに怒ってたか……!
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ずっと、覚えてたんや……!!
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いっつもこえくんのことを考えてたッ!!!!!
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れるのせいでこえくんは死んだんや!!!
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だから‥っ
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れるはずっと‥‥
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自分のことがだいっきらいで、憎らしかった‥っ!!!!!!!
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だから、ッ、今、もう一度こえくんに会えたんやったら‥!!!!
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そんなん‥…
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謝って謝って謝って!!!
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今度こそ、こえくんを救うだけやろッ!!!!!!!!!!!







そして、そのまま、れるはこえに飛びついた。







❣🌸
──ッ!!




冷たく冷えたこえの身体に、あたたかい体温がぶつかる。



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…今度は、逃げへん
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傷ついてでも、こえくんを助ける
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今……許さなくて、いい…
💫🎨
それでも、お前を置いてかへん…‥!!





それは、魔法でもなんでもない。









___それはただのれるの想いだった。





❣🌸
……なんで…


❣🌸
…なんで、そんな顔で泣くの……





こえの声が、手が、体が、震えた。


こえの能力の反詠が静かに崩れていく。



力が止まり、反詠が解かれ、
こえの心にあった“氷”が、少しずつ溶けていった。











れるの小さな体温が、こえの心を溶かしていく。







❣🌸
……れるち、ずるい……ほんとに、ずるい……っ



──涙が落ちた。

無表情だったこえの顔に、初めて感情が溢れた。







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助けてほしかった……
❣🌸
ひとりで怖かった……
❣🌸
れるちが逃げたとき、ぼくの全部、壊れたんだよ……
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ごめん……
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ほんまごめんッ
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でも、まだ遅くない‥
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だから今…ここから……もう一回始めようや
❣🌸
……まだ、間に合うかな……
💫🎨
間に合うに決まってるやろ。……やり直そ




──二人は、崩れ落ちるようにその場に座り込んだ。
冷たかった空間に、やっと“音”が戻ってくる。




風が吹いた。






どこからか、たった一本だけ、小さな青い花が咲いた。
その魔法は、れるが昔、こえと一緒に編んだ、たった一つの“優しい魔法”。





──“小さな命に花を咲かせる魔法”。








❣🌸
れるち、……僕、もう一回、君と笑ってもいい?
💫🎨
当たり前やろ、アホ……!




──こうして、れるは“敵だったこえ”の手を取り、再び、共に立ち上がる道を選んだ。






もう一度2人で明るい未来をつくっていくために_____
















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