あなたside
チーン⚰️
3日後、お葬式が行われた。
私は特別外出を許可され、遺影の前で手を合わせる。
お葬式が終わり、3人で話をする。
私は、何も言えず、ほぼ聞こえなかった。
そう言って2人は立ち上がって、私に頭を下げる。
お葬式の間も、今も、涙は出なかった。
泣きたいのに、涙が出ない。
だって、この3日間、狂ったように泣いていたから。
涙が枯れて、もう出てこなくなってしまった。
ガチャ
中に入ると、
美桜さんの手を見ると、
手帳らしきものが握られていた。
そうみんなが頷く。
私は震える手で受け取り、日記を開いた。
✎︎______________
新学期が始まった。
気になる子がいた。
風邪で病院に行ったらあなたの名字さんと出会った。
お互い風邪だと話した。けど、なんか暗かったな。
コロナで病院に行ったら、あなたの名字さんと会って、
薬を見つけた。心臓病で余命1年らしい。
その時、守りたい。そう思った。
ピクニックにあなたちゃんと出かけた。
お昼寝してたら、記憶がなくなってた。
驚いたけど、距離を置こうとは、思わなかった。
✎︎______________
色んな記録や想いが記されてあり、
しばらくめくっていると、1つの文章が目に入った。
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あなたちゃんが昏睡状態になった。
夜も、あまり眠れない。
もう彼女に会えないかもしれない。
そう思うと、涙が出るばかりで、正直何も出来ない。
それが、さらに腹が立った。
もし彼女が亡くなったら、生きる意味が無い。
卒業した。一緒に卒業したかったな。
もし彼女が目覚めたら、
”───プロポーズしたいな。”
✎︎______________
私はこの言葉を見た瞬間、涙が溢れた。
周りの4人も泣いている。
私は日記を胸に当てながら、膝から崩れ落ちた。
嗚咽するように、涙を流す。
環奈がしゃがんで、背中をさすってくれる。
私の嗚咽と、みんなの泣き声が聞こえる中、
部屋に置かれた紫耀くんの遺影が、輝いていた。
𝐍𝐞𝐱𝐭➸
♡すみません、次回最終回です!🥰












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。