叶side
玄関のチャイムが鳴る。
時間的に葛葉かな、
これくらいの時間に来るって言ってたし。
そう思いながら扉を開くと、
立っていたのは案の定、葛葉⋯⋯。
と、あなたの名前ちゃんだった。
葛葉とあなたの名前ちゃんをリビングのソファに座らせ、
お茶を出した。
葛葉と僕があなたの名前ちゃん間に挟む形で座る。
あなたの名前ちゃんは、酷く怯えたような表情で言葉を続けた。
あなたの名前ちゃんは弱々しく頷き、
自身の手をぎゅっと握っていた。
僕はきつく握られていたあなたの名前ちゃんの手を、
包み込むように握り、彼女の顔を見た。
泣いていたのか、目は腫れていた。
追ってきていると言っても、
僕の家まで来るとは考えにくい。
気になったのは、
あなたの名前ちゃんの父親が、なぜあなたの名前ちゃんのところに来たのか。
その時、チャイムの音が鳴った。
⋯⋯背筋の凍るような、そんな感覚。
カメラ付きインターホンで外の様子を確認すると、
そこには、知らない男性が立っていた。
あなたの名前side
玄関の外を映す画面を見た叶は、
驚き、恐怖、怒りなどが混じったような表情をした。
その顔だけで、誰が画面に映っていたのか、
大体予想はできた。
知らない糸に引っ張られるように、
叶の見ていた画面を見る。
1人、ソファに座っていた葛葉さんが立ち上がる。
私の突然の声に、2人は固まる。
聞いたことないような、叶の冷たい声。
本心でもない言葉が、霧雨のように流れる。
私が玄関に出ようとしたとき、
叶に腕を掴まれ、強く、抱きしめられた。
強がりすぎたかな。
私がそう返事をすると、
叶は私を離して葛葉さんの方を向いた。
私と葛葉さんでソファに座り、玄関に向かう叶を見送った。
こんばんは。
閥といいます。
かなかな!!!!かっこよすぎ!!!!
叶さんは好きな人になら命をも惜しまないだろうなと、
勝手な解釈ぶち込みました。
次もよろしくお願いします!













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。