嗚呼、くだらない
魔力量がなに?
それが大きければちやほやするくせに、小さければ蔑み、侮辱するというのに
そんなもの、ない方が良かった
まぁ、私がそんな事を人前で言ったら大騒ぎになるだろうけど
それもいいかな?
いや、もう少し計画が進んでからにしよう
私は今、世界で最も魔法が盛んな国、グリモマジックの首都ワールにいる
今日は週に一度の報告会があるのだ
みなさん、ちゃんと報告がありますかね
ガンマスさんもレイマリさんも今回はちゃんと来ますかね
前は2時間遅刻で危うく川に簀巻きで流される所でしたね、懐かしい
主にiemonさんとLatteさんの2人が率先してやってました
そんな事を考えていたら、いつもの酒場、もとい私達の溜まり場が見えてきた
ここのマスター、うちのメンバーなので隠し部屋が無料で使えるんですよね
普通なら金貨10枚以上するのにお得ですねー
カランコロン
扉についている鈴が鳴り、マスターに私の来訪を告げる
声をかけてきたのは、ミントグリーンの髪色に、黄色と桜色の珍しい髪色の少女、茶子であった
それに私も答える
ちなみにマナ水酒とは普通の水に魔力を注いで炭酸水で割った家庭でも気軽に作れる酒で、こんな酒場でわざわざ頼む物ではない
あと、マナ水酒の賞味期限は一般的に1、2週間なので16年産なんてただの腐った水である
そんな狂った注文を聞き流し、茶子は後ろの棚の中のワインボトルを人知を超えた動きで動かしていった
本当に、ほんっとうに珍しいですね
もー、めんどくさいなー
ぶつくさ言いながら私は致死性の少ない魔法を頭の中でピックアップしていき、その様子を茶子さんは微笑みながら見ていた
茶子さんがなんかメカメカしい機械、認識くん5号に手を当てて、魔力を注ぎ込んだ
それを合図に重厚そうな扉がぎぎぎと音を立てて開いた
その中では、2人の男女が_______
取っ組み合いでの乱闘をしていた














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!