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恋人になって何度目かのクリスマス
いつもは仕事で一緒に過ごせないけど今回は二人とも休みだった
少し浮かれた気分で、俺の愛しい涼太に聞いてみた
涼太は笑顔でもなんでもないような表情で俺を見ていた
浮かれた気分が一気に急降下して行き、俺は何を言われたかを理解するのに時間がかかった
俺は仕事終わりに佐久間を連れ出して居酒屋に来た
個室に入るなりとりあえず烏龍茶を頼んで、俺は困惑する佐久間に話をする
別れようと言われたと話したら、大きく丸い目をさらに大きくさせてびっくりしていた
あの日、俺が涼太にクリスマスプレゼント何が欲しいか聞いた日
俺の家でご飯を作って貰って、一緒に食べてて、それで、
あいつは無表情で別れようって言った
理解に遅れた俺は、2.3分…多分2.3分ぐらい返事ができなくて、あいつは静かに出ていこうとした
玄関まで来た所で我に返って、慌てて引き止めた
勢いよく掴んだからか力の加減が出来てなくて、痛みに顔を歪めた涼太が振り返る
ぎゅぅ、とより一層力が籠る
だって、だってさぁ、なんで急に別れようなんてさぁ、
嫌になった
そう言われて、力が抜ける
すると涼太はする、と腕を抜いて出て行った
お礼にと、この場は俺が奢り解散になった
飲みに行った2日後ぐらい
収録が終わり仕事がない俺はゆっくり準備してたら佐久間が涼太に話しかける声が聞こえた
もしかして聞き出してくれるんかな
俺と涼太は結局あれから忙しさもあり話せてない
まだ、別れてないからな……別れてなんかやらないんだからな…
ふと佐久間と目が合う
自分のスマホをトントンとしている
無意識に自分のスマホに目を落とすと、
【〇〇の店行くから、内緒で着いてこい】
なるほど。これはいいチャンスってことか
佐久間に頷いて見せて、2人が出ていく後をおった
個室居酒屋は平日だからか思ったより静かで、2人が入った部屋の隣をキープして耳を傾けると、思ったより声が入ってくる
いや、ほんとそうだよ、
あいつ絶対俺の事大好きなのに
佐久間の俺のせい発言に即座に否定する涼太
じゃあなんで…?
は、
はっ!!!?
いや、まって!!?なんの話!!!?
俺いつ女と歩いてた!!??
俺涼太がいながら浮気したってこと!!?
思わず声を出しちゃって、慌てて口を塞ぐ
仕事?…最近だとあの番組かな?
あー確かにすごく喋りやすい人だったな
_______バンッ!!
目をまん丸とさせる涼太が目に入る
涼太の腕を取って無理やり立たせる
させるか、させるわけねーだろ
今までもこれからも俺の涼太なんだよ
俺の家に着いて、ソファに座らせる
急に涼太が吹き出す
え、俺面白いこと言った?
"涼太!お前いい加減にしろよ!"
"ちょ、翔太?何を怒って"
END
みきお
明けましておめでとうございます。
ゆっくり更新するとは言いましたがゆっくりすぎてビックリしてます。
今年もよろしくお願い致します。















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!