テヒョンside
あなたと話したあの日から
また忙しくなって
行けなくなった
でも今日は
午後から暇になるから
また行ってみようかなって思ってます!
それから僕は宿舎を出た
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ザザー (波の音)
着いてすぐに周りを見回した
でも、彼女はどこにもいなかった。
まぁせっかく来たしな
ゆっくりして帰ろ
それからぼーっと
海を見ながら過ごした
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大分時間が経ったみたいで
だんだん日が落ちてきていた
あーあ。
結局会えなかったな
こういう時に連絡先持ってたらよかったのに
なんで、聞き忘れてたんだろ…
それから僕は気分が上がらないまま
帰った
でもよく周りを見ておけばよかった
数メートル横に
あなたは海を眺めていたのに…
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それから僕は
あなたに会いたくて
どれだけ忙しくても
毎日あの海に通った
でも、今日はいつもより
すごく疲れた
今日行くのやめようかな
いいや、こういう時に限って海にいるんじゃないか?
よし、行こうっと
そう決めて、重い体を起こし
宿舎を出た
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周りを見回す
居ないじゃん
来た意味なかった…
もう帰ろ
と、思って海に背を向けた時
前の方から歩いてくる人影があった。
もしかして、あなたなんじゃないのか
と、思って小走りで近寄ってみた。
けど、知らないおじさんだった。
帰ろうと歩いた
そしたら前から
また人影が現れた
あなたじゃないだろう
期待は抱かずに下を向きながら歩いた。
声だけで分かった
やっと会えた
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!