第7話

5話
53
2025/09/15 10:48 更新
Felix side

🐥
🐥
ん〜
朝、か



ベットがふかふかすぎるのと、皇子のことであんまり寝られなかった。

🥟
🥟
明日から、この部屋に来い
とは言われたけど。


いつ行けばいいんだろ。


もう行った方がいいのかな?


それとも呼ばれてから?



もう!何も説明してくんなかったせいでひとつもわかんないよ。


初仕事で説明無しとかありえなくない!?



でもまぁ、目、さめちゃったし、外出ようかな。



勝手に出ていいのかは分かんないけど。



扉を開けると、昨日通った廊下が延々と続いている。



廊下の幅だけで前の家の半分はありそうだ。



窓から外を覗くが、白い壁と空しか見えない。


あの壁を越えるのは、僕が死んだとき。


それまで城下町に降りることは許されない。


ちょっとだけ寂しい。近所の犬のうるさく吠える声も、近所の子供たちの無邪気な声も、もう聞くことはできない。


よく考えれば、あの日が城下町を見る最後の日だったのだから、もう少し思い出に浸るべきだったと思う。


でも後悔してももう遅い。


ひとつため息をつき、もうひとつ気合いを入れるために息をはいた。




それにしても静かだ。


今、何時なのだろうか。


それすらも分からなかった。


僕の部屋には時計が付いていなかったから。


もしかすると、ものすごく早い時間に起きてしまったのかもしれない。



(よし、戻ろう)



少し待って、人の声が聞こえるようになったらまた外に出よう。



そう思って回れ右をする。すると、後ろで扉の開く音がした。
🦊
🦊
えっと、だれ、ですか?
🐥
🐥
!?
🐥
🐥
あ、えっと
どうしよう… ていうかこの人誰??


皇子の隣の部屋から出てきたけど、もしかして偉い人!?
🐥
🐥
き、昨日からヒョンジン様のお相手をさせてもらうことになっております!
🐥
🐥
フィリックスと申します!
🦊
🦊
ちょ、声大きいって…
🦊
🦊
まだ5時ですよ?
🐥
🐥
ご、5時!?
🦊
🦊
だから声大きいって…
🐥
🐥
ご、ごめんなさい…
🦊
🦊
どうして外に?
🐥
🐥
時間が分からなくって…
🦊
🦊
あぁ、それなら鳩の声を聞くと良いです
🦊
🦊
仕事開始の7時に鳩がなるので
🐥
🐥
なるほど!
🦊
🦊
声…
🐥
🐥
ごめんなさい…
🦊
🦊
でも、珍しいですね
🦊
🦊
ヒョンが認めるなんて
🦊
🦊
本当に綺麗…
🐥
🐥
あ、ありがとうございます…
🐥
🐥
それで、貴方は?
🦊
🦊
あ、ぼくは第2皇子のアイエンです
🦊
🦊
隣の部屋ですし、これからもよろしくお願いしますね
🐥
🐥
第2、皇子…
🐥
🐥
皇子〜!?!?!?
🦊
🦊
うるさいって…

プリ小説オーディオドラマ