衣桜side
今日最近ずっと学校で続くフラッシュバックを避けるために、声歌総合病院再生心精神科に来ている。
私が呼ばれたみたい
先生、優しい人だといいな。
まあ、もう人に期待するのは諦めたけど
こんこんっ
ガラガラッ
名を名乗るのも失敗。
時々声が詰まる。
引かれてるだろうなぁ。
……明るそうな人だな。
私なんかが絶対交わらない人
…いじめられたことなんてないんだろうな
あと、初対面で下の名前って距離感バグってるのかな、
そう答えたが、私にはもう一つの目的がある。
言わなかったら診察が進められるのだろう。
なら…
一瞬の間が開く。
やっぱり私なんかの分際で……
そんなことなかったようだ。
私の心配をよそに話を聞いてくる。
答えられない問題…黙秘でいいのかな
心を読まれたように帰ってくる。
普通に心臓に悪いからやめて欲しい。
体感1時間は経っている。
長いカウンセリングももう終わりそうだ。
たくさん喋ったから疲れた。
それを表すように声が詰まっていく
嫌われてない?
これで大丈夫なのかな
入院できるならなんでもいい。
返事をしようと思ったその瞬間
ドコンゴロゴイッシャン
ふと声が聞こえる
入院したらこんな声も日常茶飯事なのだろうか
電気が落ちる。
とたん暗闇に辺りが包まれる
まだ大丈夫
まだ
如月さん。
いや先生は、そう私に話しかける。
私を少しでも元気づけるためだろう。
かちっ
電気が戻る。
フラッシュバックを起こさなかった自分を褒めながら、耳を傾ける。
どうしていいかわからなくなった
直して欲しいところあったら言ってください!















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!