第2話

STORY 2
515
2021/05/22 16:00 更新

うるさい照史を仕事に送り出し、俺は開店の準備を始める。




小さな古びた喫茶店やけど、それなりにファンがいて、何とかやっていけとる。




レトロな感じが最近じゃお洒落なんだってさ。






冷凍庫の中をチェックしとると、カレーの在庫が少ないことに気づく。




…少し作りおきしとくか。




あんまり食事系は置かんようにしとるんやけど




このキーマカレーだけは別で




常連さんにも人気やから、きらすわけにもいかん。




…買い物行くか。





その辺にあった上着を羽織り、外に出た。






近くのスーパーで必要なものを買い、




…ちょっと休憩するか




近くの公園のベンチに座る。






…あぁ、気持ちええ




光合成ゆうんかな、こういうの。




夢見が悪かったせいで、重たかった心が浄化される気がして、気持ち良かった。




…なんやろなぁ



すっかり調子がくるってもうた。




もう、7年前の話なのに…





そん時、足元にボールが転がってくる。




〈すいませ~ん〉




4~5歳くらいの男の子がこっちに向かってくる。







俺は足元のボールを拾い、



流星
はい


と、渡してやる。



ありがとうございます。



その時、
あなた
そ~らっ、どこにいるの?


その男の子のお母さんらしき人が呼ぶ声がする。



ママ~、ここだよ。


目の前に現れたその子のママを見て、俺は言葉を失った。



あなた
えっ……、流星…。


それは、夢に出てきた昔の恋人やった。

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