第11話

脱走成功
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2024/01/13 02:29
『ちょっと、!ホントに行くの?!』

「行くよ!あんなとこずっといるなんていや!!」

『でも、外に出て警察に捕まったりして連れ戻される可能性だってあるんだよ?
そんなの危ないし、院長先生に何されるか分からない!今度こそ本当に殺されるかもしれない!』

「っ、、そうだね。でも!!!何もしないなんて
もっとやだ!可能性は無限にある。」

「逃げたら負け。でも逃げ切れば勝ち。」

「最悪の場合、私の異能部屋に逃げればいい。
ずっとは居れない。食べ物とか飲み物いろいろ無
いから。それに人に見られる場所で異能は使いた
くない。私の異能を狙って拐われることも有り得
る。バレたらー、、

敦くんだけでも逃げて。」

『そんな、だめだよ!あなたちゃんも一緒に逃げ
るんだ!僕をひとりにしないで、、。
死ぬなら一緒に死のうよ、。』



あぁ、愛おしい。

その不安で満ちた歪んだ顔。

今でも死んでしまうのかと恐怖に襲われてる貴方

だーいすきっ。

「いいよ。死ぬなら一緒に死のう。
もし、貴方だけが連れ戻されたりどちらかが居な
くなった時は、絶対に見つけ出してね。

貴方のいない生活なんて生きてけない。」

「約束。」

『うん。約束。』

『よしっ!早く行こあなたちゃん!』

「うん!でも慎重にね!」

「正面口からだと確実にバレる。
今は院長先生、食堂に行って朝ごはん食べてるか
ら、院長先生の部屋に行ってそこにある地下室の
通路通っていこ!」

『、すごいねあなたちゃん。どうしてそんなに詳
しいの?』

「前々から調べてたんだよ。
もし逃げるチャンスが訪れたら、っていうね」

『じゃあこのチャンス、逃げ切ろう!』

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