らっだぁ視点
食パンが無くなったからスーパーに買いに来た
そしたら見た事ある後ろ姿を見つけた
せっかくなら脅かしてやろうと近づいた
1度肩を揺らした後固まった
あぁ
強がりの癖に繊細で泣き虫
夕飯の話をしていたらいきなりUターンしてきた
袖を引っ張りながら歩くあなたは
商品棚の裏に隠れて居たらあなたの友達が来たらしい
けれどあなたは嬉しそうな顔はしてなくて察した
あなたはイラついてるのかギュッと手に力を入れていた
手が赤く跡がついてしまっていた
俺にヘイトが向いた
きっと落としたつもりなんだろう
愛想笑いは慣れてる
あっちはあっちで事故ってるようで言い合いをしていた
正直このあなたも好きだ
小さい頃からあなたは溜め込むタイプだった
けれど意外と行動に出るようで
我慢する時は拳を握って
恥ずかしい時は指を触る
嘘をつく時は首の付け根を触る
そんな事を考えていると言い合いが荒くなっていた
こいつちゃん付けって事は
やば
しかもあなたの家はお母さんが許可しないだろうし
あなたの顔が一瞬歪んだ気がした
あぁなるほどね
そう言いながら目を逸らす
まるで自分の家に連れて行くかのように喋る女
あなたに目を移すが来ないで欲しい訳ではなさそう
そう言いながら俺の手に抱きつくな
振りほどいたらまた騒ぎそうだからやめておくか
あなたはこっちを向いて止まった
あなたは悲しい顔をしていた
そう言って知らない男と買いに行ってった
らだって呼んでいいのはあなただけ
名前さえも教えたくない
お前とあなたの立ち位置が一緒な訳ねぇだろ
吐き気がする
ここに常識がある人が居たんだ
もうあなた行っちゃったし…
名前すら呼ばれたくない
やば
さっきのあなたの悲しそうな顔が忘れられない













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。