第2話

first
217
2024/12/31 15:00 更新
からんからんと、店のベルが軽快に鳴った


来客が来た合図だ


ここ、「Night Butterfly」は、魔法界1の売り上げを誇るキャバクラ


そんな夜の街に足を運んだのは……

黒服
いらっしゃいませ。お客様、一元さまでございますか?
ライオ
ライオ
そうだ


今年の神覚者。圧倒的実力を持つ魔法界1男前な男。ライオ・グランツ

ライオ
ライオ
こういう店は初めてでな。説明してもらえるか?
黒服
はい。まずは席についていただき、そうすればキャストが接客をします
黒服
お好きな飲み物を飲みながら、時間いっぱいまでお好きなように過ごされてください
ライオ
ライオ
わかった。じゃあ席に……
黒服
あ、すみません。先に年齢確認をさせてください
ライオ
ライオ
これでいいか?


そう言ってライオが差し出したのは社員証だ

黒服
魔法警備隊隊長……今年の神覚者様ですか…?
ライオ
ライオ
まだ半人前だがな
黒服
っ、1番奥の席に案内いたします


1番奥の席とは、本来常連の太客にとっておきたいところだ。だが神覚者を蔑ろに扱うわけにはいかない

ライオ
ライオ
ありがとう


席につくと、早速黒いタイトなドレスを着たはっとするような綺麗な女性がライオについた

(なまえ)
あなた
ラッキーだね君は。指名せずに一元で私に接客してもらえるとは
ライオ
ライオ
君はこの店ではすごい人なのか?
(なまえ)
あなた
まあそんな感じさ。そういう君こそ、よっぽどのお偉いのようだね
ライオ
ライオ
なぜそう思う?
(なまえ)
あなた
No.1だからだよ私が。この店で1番売り上げを上げている
(なまえ)
あなた
ドリンクはどうする?
ライオ
ライオ
ウーロン茶を頼もう
(なまえ)
あなた
飲まないのか?
ライオ
ライオ
まだ未成年なんだ
(なまえ)
あなた
そうか。私はじゃあジンジャーエールで
ライオ
ライオ
君も飲まないのか
(なまえ)
あなた
酒はそこまで得意じゃない
(なまえ)
あなた
名前がまだだったね。私はブロッサムだ
ライオ
ライオ
ブロッサムか。魅力的な女性を指す言葉だ
(なまえ)
あなた
よくおわかりで。お偉いなだけ学はあるようだね
ライオ
ライオ
それなりにはな。俺はライオ・グランツだ
(なまえ)
あなた
ライオ・グランツ。見たよ新聞で。なんでも今年の神覚者らしいじゃないか
ライオ
ライオ
そうだ
(なまえ)
あなた
へえ、そんな良いところの坊っちゃんがこんなところに何の用だい?
ライオ
ライオ
君はさっきNo.1と言ったが、この店で1番偉いのは誰だ?
(なまえ)
あなた
私はキャストだから、立場としては上から3番目くらいだ。一番上はママかな
ライオ
ライオ
ママ?
(なまえ)
あなた
この店のママはオーナーもしている。店舗責任者兼経営者と言えばわかるかな
ライオ
ライオ
店責と経営者か。会えるか?
(なまえ)
あなた
今日は出勤してるはずだ。もうしばらくすれば会えるよ
ライオ
ライオ
そうか
(なまえ)
あなた
ママが来たら伝えておこうか。会いたいと言う客がいると
ライオ
ライオ
ありがとう。そうしてくれ
(なまえ)
あなた
……なあお前さん、キャスト目的じゃないだろう?
ライオ
ライオ
なんのことだ?
(なまえ)
あなた
普通の客じゃないだろと言ってるんだ
ライオ
ライオ
なぜそう思う?
(なまえ)
あなた
見てきたからだよ。何人も女と酒に溺れていく男を
(なまえ)
あなた
お前さんはそういうんじゃない。見ればわかる。プロの直感ってやつさ
ライオ
ライオ
……早々にバレるとは困ったな

プリ小説オーディオドラマ