第2話

やってみたくて①
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2025/09/13 15:50 更新



(サッカーの練習中)




真都 side



みて 、蓮にぃサッカーしてる 。


僕もサッカーしてみたいな 、でもね 僕心臓の病気だからサッカーとか運動できないんだ 。


みんな見てる時だと怒られちゃうからせめて翔太にぃが夜勤帰りで寝てる時がチャンスだなぁ 。








翔太
ただいま 、







真都
しょーたにぃおかえりっ  !!






翔太にぃ帰ってきたでしょ ?



今から蓮にぃがサッカー行くの 。それで翔太にぃが寝るからサッカーできるチャンス !



この家に僕と翔太にぃだけになるのは1週間に一回あるかないかってくらい珍しいんだから !!







サッカー行ってくる 。





翔太
おう 。がんばれ !




真都
蓮にぃ頑張ってね !!




ありがとな( 






蓮にぃってねいっつも僕のこと撫でてくるの 。まぁ蓮にぃだけじゃないんだけどね





僕そんな赤ちゃんじゃないんだけどって思うけど本当はちょっと嬉しいんだよね 。





兄弟で唯一病気を抱えている僕もここにいていいんだなって思えるんだ 〜





翔太
まい 〜 俺ちょっと寝てくるからなんかあったら起こして 。






真都
うん ! おやすみ !!




翔太
おやすみ 







ほらまた撫でた !!


僕もう来年中学生だよ ?












しばらくして翔太にぃが寝たからそーっと音を立てないようにボールを持って外に出た 。











蓮にぃがサッカーの練習できるように庭が広くなってるからそこでボールを蹴ってみた 。








真都
うわぁ !!





思ったより遠くにボールが飛んでそのボールを走って追いかける 。


それが楽しくて楽しくて何回も繰り返した 。


普通の人がみたらただボールを蹴って走ってとりにいってるだけって思うかもしれない 。


だけどね 、" そんなこと “ でも僕からしたらその一つ一つ ボールを蹴る 、走る ことが " 初めてのこと “ だった 。


でもそんな楽しい時間も束の間 、すぐに息苦しさと胸の痛みが襲ってきた 。





真都
 ッ ハァ ッッ   だれかっ ハッ ハッ  たす ッ  けて ハァ  ハァ ッ






こんなことになるなんてこと最初からわかってた 。




でも 、この身体でどこまで通用するのか確かめたかった 。




僕もみんなみたいにサッカーできるよ 、みんなみたいに走れるよって言いたかった 。





でも 、この心臓 僕の心臓じゃだめみたい





僕もみんなみたいにサッカーしたいよ 。



















ごめんなさい 、ごめんなさい 。












僕が間違ってた 僕がだめっていわれてるサッカー 。












約束守んないでやったから 。












僕が悪い 。ごめんなさい 。










息ができない 、胸が痛い 。










目の前は真っ暗 。









自分だけ暗闇にいるみたい 。











怖い 。 誰か 、助けて 。







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