第3話

holo᙭
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2024/01/01 13:54 更新
 翔真達はholo᙭に入ることとなり、アジトがある住宅街に来ている。どこを見ても普通の一軒家しかない。
冬真「本当にここにアジト構えてるんですか?」
沙花叉「そうだよね、こんなところにあると思わないよね。沙花叉もそうだったもん」
ラプラス「それが狙いだしな。それに何も工夫してないわけではないぞ」
 ラプラスは得意気に言う。翔真は少し楽しみにしながら、皆と足を進める。後ろには冬真の隊6人がついてきている。
沙花叉「てか、勝手に来てよかったの?親とか心配するんじゃない?」
翔真「あー⋯まぁ大丈夫でしょ。どうせ僕に興味ないし」
冬真「どういうことですか?」
翔真「うーん⋯あまりいい話じゃないし、また今度で」
ラプラス「そうか」
 少し暗い話題で、4人に沈黙が訪れる。そのまま数分歩き、ラプラスが足を止める。
ラプラス「ここだ」
翔真「⋯まじ?」
冬真「家じゃなくて?」
沙花叉「沙花叉もそう思ったよ、けど本当にアジトだよ」
ラプラス「さっきから失礼だな。取りあえず入れ、暑いだろ」
 今日の気温は最高38度。今は夕方の4時でピークは過ぎたが、それでも35度もある。ラプラスは翔真達を家の中に入れる。部下に気を使うところを見ると、見た目が子供でも総帥なんだなと感じる。
 玄関は綺麗だ。装飾はされていないが綺麗に掃除されている。ラプラスと沙花叉は靴を脱いで手に持ち中に入っていく。翔真達もそれに習って入っていく。
冬真「綺麗ですね。装飾はないですが家具はありますし隅々まで掃除されてます」
ラプラス「そんな真剣にレビューするな!⋯まあカモフラージュのために最低限な」
沙花叉「ルイちゃんがやってくれてんだよね。あっ、ルイちゃんはここの幹部のことね、ほぼ総帥」
ラプラス「はぁ!総帥は我輩だぞ!」
 沙花叉は自分をポコポコ叩いてくるラプラスを嫌そうな顔をして引き剥がす。
沙花叉「とりあえず、皆こっち来て」
ラプラス「あ!我輩の仕事取るな!」
沙花叉「ラプラスがやんないからでしょ!」
 二人のじゃれ合いを見て、原田の隊の副隊長は微笑み、他は苦笑いをしながらついていく。
沙花叉「ほら、見ててね」
 沙花叉は、一見何もないように見える壁を押す。すると壁が回転し、道ができた。その先には階段が見えている。
翔真「工夫って、地下室か」
ラプラス「不満か?」
翔真「いや、どうやって掘ったのかなって」
ラプラス「こよりが何かの機械を使って一日で掘ってたな」
 翔真はそれを聞いて驚いた。少しだけ、「この組織、総帥じゃなくてな部下が凄いんじゃないか?」と思ってしまった。
翔真「⋯そのヤバイ機械を使った人ってのは?」
ラプラス「降りたらいる。その時に全員紹介するから」
 翔真達は慎重に階段を降りていく。一段一段が微妙に高いため、降りるのに少し神経を使う。
 地味に長い階段を降りていくと奥から明かりが見えてくる。やっと終わりかと思いながら明かりに入っていく。
沙花叉「ただいまー!」
?1「おかえりでござるーって、その人たち誰でござるか?」
 部屋を見渡す。でっかいモニターやソファ、キッチンと、モニターがなければ普通のリビングのようなところ。そこで和服を着た金髪の女の子が出迎えてくれた。(これは翔真の心の声ではなくナレーターの声なので、翔真が自意識過剰とかそんなのじゃないです。)
ラプラス「今日からholo᙭に入る小原翔真と原田冬真、それと冬真の隊のやつらだ。前線で戦うことなるだろうから指導宜しくな。侍」
?1「それはいいでござるが、ちゃんと給料払えるでござるか?ただでさえ財政難なのに」
ラプラス「それは〜⋯まぁ、大丈夫」
?1「その反応絶対無理でござる!」
 ラプラスと侍(忍者っぽい)さんが言い合っていると、冬真の隊の副隊長の桜木風華が前に出て話す。
風華「お金は大丈夫ですよ。私達は助けてもらった側なので、それくらい自分達でどうにかしますよ」
ラプラス「ほ、ほら!こう言ってるんだし⋯」
?1「ラプ殿!そうやって人の優しいところに漬け込むのは駄目でござるよ」
?1「何にしろ、まずはルイ姉に聞かないと」
?2「呼んだ?」
 侍さんが誰か探しに行こうとすると扉が開いて、赤?ピンク?髪のスタイルの良い女性が出てきた。
てか風華いい人すぎだろ。
?1「あっルイ姉ー!ラプ殿と沙花叉が新人さんいっぱい連れてきたでござるー!」
?2「はぁ?⋯うわっ数すご⋯」
翔真「うわって⋯」
?2「とりあえず沙花叉、こより呼んできて」
沙花叉「はーい」
?2「で、貴方達はラプから無理矢理連れられてきたとかじゃないわよね?」
冬真「無理矢理も何も、助けてもらいました」
?2「ならいいんだけど、もう一人来るからそれまで待ってくれる?」
翔真「ういっす」
 
〜こより待ち&自己紹介&説明〜
?3「なるほどね〜。ま、とりあえず僕達も自己紹介しないとじゃない?」
?1「ハッ!すっかり忘れてたでござる」
?2「忘れちゃ駄目でしょ⋯」
クロヱ「ばっくばっくばく〜ん!holo᙭の掃除屋でインターン!鯱の沙花叉クロヱでーす!」
いろは「用心棒の風真いろはでござる。ノットニンニン!イエスジャキンジャキン!でござる!」
こより「こんこよ〜!holo᙭の頭脳!博衣こよりだよ〜!コヨーテの獣人だよ」
ルイ「待ったかね〜。女幹部の鷹嶺ルイと申します。鷹の獣人でーす」
ラプラス「刮目せよ!」
holo᙭-ラプ「やまだ〜」
ラプラス「やまだじゃない!」
ラプラス「我輩の名は、ラプラス・ダークネスだ」
ルイ「これでも悪魔です」
ラプラス「これでもって何だ!」
 これはまた中々個性的な人達の組織に入ったなと思う冬真と、ワクワクしている翔真だったのでした。(まだ続きます。)
翔真「宜しくお願いします。ところで獣人って?」
こより「あ、そっか」
ルイ「詳しくは今度説明するけど、動物の特徴を持った人のこと」
冬真「てことはクロヱさんも?」
クロヱ「沙花叉はちょっと違うかなー。魚人?海人?そんなところ。獣人とは違う」
 ややっこい。
翔真「てか獣人ってフィクションのものかと思ってた」
こより「裏社会でも浸透してないし、知らないのも無理ないよねー」
ラプラス「そんなことより!」
 ラプラスが声を上げてソファから勢い良く立ち上がる。(さっきまで一人で座ってた)
ラプラス「今からお前達の役職を決める!」
風華「役職?」
ラプラス「そうだ。ここでは、幹部、用心棒のように一人一人役職があるんだ」
風華「あ、ならそれっぽいのありますよ」
 風華は役職の話になって5秒も経たずに案を思いついた。有能。
ラプラス「お、何だ?」
風華「私達は貴方達に助けられてここにいます。だから私達がもらった居場所を守りたいんです。多分皆も同じと思います」
 翔真達全員頷く。
風華「だから守るってことで守護者とかはどうですか?」
ラプラス「いいとは思うが、中二臭いしもう少し単純化したいんだよなぁ。守るなら、『門番』とかどうだ?」
クロヱ「門ないけどね」
ラプラス「細かいところはいいんだよ!⋯どうだ?」
風華「総帥が言うなら」
ラプラス「よし!じゃあ他は⋯」
 ラプラスはまた役職を考えようとしている。
翔真「1人ずつ考えてたら時間かかるだろうし、僕達全員門番でいいですよ」
ラプラス「ん?そうか?」
 全員頷く。翔真がそう提案して安心している様にも見える。
ラプラス「ならいいが」
クロヱ「てか空き部屋3つはあるけど足りなくね?」
いろは「確かに、どうするでござるか?」
隊員「我々は上の家に住むのはどうでしょうか?我々が住んだら今までよりカモフラージュできると思うのですが」
ラプラス「おお!お前達まさか天才か!?」
 ラプラスが絶賛する。誰でも思いつくと思うが⋯
ルイ「誰でも思いつくと思うけど。それでいいの?」
 我はこの世界の鷹嶺ルイと同じ考えだった。
隊員「もちろん。住む場所を貰えるだけでありがたいです」
ルイ「じゃあ君達は上で、あと三人の部屋は後で話し合って決めてくれる?」
冬真「わかりました」
ラプラス「それじゃあholo᙭新体制、この勢いで世界征服までするぞ!」
holo᙭「YES MY DARK!」
翔真「⋯あれ?この組織、世界征服が目的?」
翔真「⋯まいっか」
 これ書くの時間かかりました。
どうも、このシリーズの主のオオツチです。
ここではちょこっと豆知識やガッツリ知識を書いていこうと思います。
ではまずはちょこっと豆知識。

 原田冬真、桜木風華の隊の名前は
「ならず」というらしいです。
それではガッツリ知識。

○獣人
 動物の特徴を持って生まれた人間。鳥類だと飛べたり、犬だったら鼻が良かったりなどがある。基本的に人間より身体能力が高い。


○海人(又は魚人)
 水中生物の特徴を持って生まれた人間。タコだと擬態することができたり、イルカだと超音波を発することができるなどがある。基本的に人間より身体能力が高い。水中では無類の強さを誇る。


○獣人と海人の違い
 生まれ持った特徴が陸上の生物か水中の生物か。


訓練すれば人間も特殊能力的なものが使えるとか。
今回はこんなところです。
ではまた次回!

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