第5話

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2023/02/14 11:53
お昼になった為席を立ち、三人分の弁当を持って廊下へ出て早めに歩く。
確か今日はとても人気なパンが購買にあったはず。



多分今日は一段と人が多いだろう。


席を三人分獲得する急いでいると、肩を叩かれた。
モブ
一緒に食べねえ?
なんて言われた。


なんだっけ、これ


そう思いながら却下するが、手をグイッと引かれて抵抗出来なかった。

あなた
…あの
トレイ・クローバー
何してるんだ?
ヴィル・シェーンハイト
…その手を離しなさい。跡がついたらどうする訳?
あなた
矢張り三年生というのもあるのか少々圧はあり、大分強く握られた手が緩んだ。


離していいのか分からなかったけれど、ヴィル先輩に言われた為離す。
ヴィル・シェーンハイト
はぁ……やっぱり赤くなってるわね。
ヴィル・シェーンハイト
アンタも少しは抵抗しなさいよ
痛いでしょ?と聞かれたけれど、あまり感じなかった。
あなた
…痛くないです
ヴィル・シェーンハイト
は?
トレイ・クローバー
……こんなに赤くなってるなら、一般人は痛いはずだぞ…?
あなた
…毒に比べれば平気です。
ヴィル・シェーンハイト
…アンタジャミルみたいなこと言うわね
あなた
姉ですので
ヴィル・シェーンハイト
……この学園にまともはいないのかしら?
トレイ・クローバー
まだあなたはマシな方じゃないか…(苦笑
ヴィル・シェーンハイト
まぁいいわ、アンタは女。ここは男しかいないのよ。
あなた
…、?
今ここでは当たり前のことを口にされて、少し戸惑う。



少し呆れたような目で「分かってない…」と言わんばかりに見つめられながら






こんな一言を言われた。




























"……気を付けなさいよ、アンタ。"









その言葉の意味はあまりよく分かんないけれど




…取り敢えず…警戒しろ、ってことかな。

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