第6話

📕 癖
62
2025/01/24 08:51 更新
噛み癖のあるレウ君
勢いで書いたので雑です

王宮や宗教に入るより前の話

淡々と魔法を使い、求められた情報を集める
気付けば「掴めない情報の存在しない情報屋」の噂が広まってしまっていた

最初は僕とお兄ちゃんの生活費が充分集まれば良いと思って個人で始めた仕事のつもりだったのだが……
依頼人が沢山来れば、その分お兄ちゃんと過ごせる時間が減る
それだけは何としてでも避けたいものだ。
最悪の事態への対策として、ある程度楽で良い具合の報酬がある依頼以外は断っている
個人営業だし、生活費が稼げれば良いから別に良い。
本当はお兄ちゃん以外のために何かをするのは癪だ。

今進めている依頼も 報酬が良かったから引き受けただけで、
依頼人の顔に僕への下心が見えて今すぐ始末したい程だった。
もし兄にも同じ顔をしたら殺そう。
あぁ、さっさと片付けてお兄ちゃんと御菓子が食べたい。
お兄ちゃんがいれば後は何も求めないのに
…じわじわと腹が立ってきた
 
「 レウ。ちょっと失礼 」

最愛の兄に声を掛けられた
そして僕の手を取り、自分の手と指を絡めてきた瞬間
口の中に入ってくる固い何か
少しびっくりしたが、喉に詰まらせないように口の中でからころと弄ぶ
ほんのりと甘くて爽やかな味に満たされた
 
「 また指を噛んでいたでしょう…?噛むなら此方にしましょうね 」
「 レウの指は綺麗なんですから、お兄様が守らないと 」
 
お兄ちゃんは自分の指と絡めた僕の指を 大事そうに見つめながら言う
口に入れられたのは棒付きキャンディーだった

僕には噛み癖があるらしい。また無意識の内に噛んでいたようだ
今まで自分の指に気を使った事はなかった。
でもお兄ちゃんが大切にしてくれるなら、せめて自分の指を噛むのは我慢できるようにしなければいけない
 
「 少し休憩しましょう 。僕が気に入っている珈琲と御菓子を買ってきました 」
「 是非レウにも味わってもらいたいのです 。感想を聞かせてください 」
 
お兄ちゃんお気に入りの珈琲と御菓子と聞いて密かに心が弾む
気持ちが急いだのか、口の中で溶けかかった飴が がり と割れる音がした

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