叫びながらも全速力で出口から出る。
受付の人の お疲れ様でした なんて労いの言葉が聞こえた気もするが、それも無視してその場から退散する。勿論腕を握ったままのロレさんも一緒にだ。
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in 空き教室
ここが何処だとか関係ない。俺は今すごく困惑している。
この発言…どう考えてもおかしいのである。
怖さで頭が狂ったのかと錯覚してしまう程に信じられない発言がロレさんの口から何の躊躇いもなく出てきたのだ。そりゃ困惑するだろう。不破さんも間違いなくこうなる。知らんけど。
さっきの威勢はどこに行ったのやら。口篭りながらも淡々と伝えようとしてくる。
……まさか、
「 キスしてたじゃん 」
あまりの衝撃に膝から崩れ落ちる。それは禁句ですロレさん…。だってファーストキスよファーストキス…思い出したくない。
ずっと誤解されていたことも相まって恥ずかしい。早く誤解を解かなければと俯きながらもぽつぽつと言葉を漏らす。
普通に聞こえなかったんだが…
こういう時は大体つまんない話だろう。
やっぱりどうでもいい事だったかと頭の中で一蹴し、二人して部屋を出て解散したのだった。
___解散せずに二人で行動していた方が良かった
と後悔する事になるとも露知らず。
好感度 up +31 文化祭編は満足するまで書きます。是非お付き合いください










編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。