桐山side
俺と淳太くんはジュニアの頃から一緒で、
いろんな困難も嬉しいことも乗り越えてきた戦友だ。
WEST.のメンバーみんな大好きやし、信頼してるんやで?
でもどこか淳太くんはそれ以上で、特別やった。
メンバーにも熟年夫婦なんて呼ばれることもちらほら。
淳太くんだってまんざらでもなさそうやし?(笑)
でも本当に淳太くんのことは1番に分かってるって自信があんねん。
もんちの言う通りこの関係っていいことなんやと思う。
でも…
もしこの関係が続くとしたら俺の気持ちはどうなるんやろうか。
淳太くんへの気持ちに気づいたのは8年ぐらい前。
戦友として、相棒として、大好きやった淳太くん。
でも、その気持ちに限らず、俺は叶わぬ思いを抱いてることに気づいてしまったんや。
淳太くんはたまに俺やから、身を任せられるなんて言ってくれる。
その言葉が凄い嬉しくて、でもそれと同時に凄い苦しかった。
あっちに気持ちがないことぐらいすぐに気がついた。
…だから俺は今のこの関係で十分や。
こうして、雑誌でペアになったり、2人で隣を歩いたり、この関係で十分……幸せやぁ。
そんなもん淳太くんに決まってる。
でもここでそんなん言うたらおかしいし、淳太くんが求めてるもんはそうやない。
なら…
俺…?
ここは俺もメンバーやなとか、やっぱディズニーやろぉ!とかじゃないん?
…なんで俺なん?
そんなこと言わんといてや。
分かってんねん。淳太くんがそういう意味で言ってるわけちゃうって…。
でも、俺は悪いから…。
ギュッ…
少しの期待と不安を胸にして…
―僕らの一歩進んだ関係へ動き出してもいいですか?―












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。