私は時々、不思議な夢を見る。
まるで自分の記憶のような。
生き物でも機械でもないものと戦っている夢。
色んな人たちと笑顔で話している夢。
そして、ふと思った。
私は、夢の通りに"剣"を出してみた
すっ……
……
自分で言いながら何言ってるか分からなかった。
学校へ行く。クラスで目立つ方ではない。
でも、兄や父の事で話しかけてくる人も居る。
クラスの子へ向かってそう微笑みかける。
私は突然変異で産まれた個性。でも、気に入っている。
私の個性が"コレ"である限り、私で居られる気がする。
学校が終わって、日課のランニングへ行く。
しばらく走っていると『三門市』と呼ばれる隣町まで来ていた。
直感に従って進んでいく。
すると
『危険区域』
この先、関係者以外立ち入り禁止
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___さん!今日も____……
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おいおい!___!任務放棄すんな!
すみません!______さん……
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見える……何か。頭の中に…声が入ってくる……____。
クソっ!クソ!もう誰も……死なせない!
ダッ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。