愛來side
私の名前を呼ぶ優しい声……
誰だろ?っとモヤモヤしてると同時に
ボヤボヤと浮かぶ人影
暗くてよく見えない……。
なんで謝るの……?
なんでそんな切なそうなの……?
私はあなたの事知ってるの……?
思い出そうとしても思い出せない……。
でも、ほのかに香るシトラスの香り
この匂い…………
覚えてる……。
この匂いが大好きだった
好きで好きで離れられない存在……。
臣くん……。
その瞬間パッと目の前に現れた扉
まるで臣くんがこっちだよっと
呼んでいるかのように光り輝く
私はその扉に吸い込まれるように
導かれて扉を開けた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。