第4話

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2026/07/20 05:34 更新





静かな診察室

机の上には検査結果の資料が並べられていた

ジュンソは何も言えず、その紙を見つめている

震える手
頭の中は真っ白だった

Doctor
ジュンソさん


優しく名前を呼ばれ、ゆっくり顔を上げる

医師は落ち着いた表情で話し始めた

Doctor
突然のことで、すぐには受け入れられないと思います


ジュンソは小さくうなずく

JUNSEO
JUNSEO
……はい


声は震えていた

医師は資料を開きながら続ける

Doctor
現時点では、手術だけでは難しいと考えています


ジュンソの肩がぴくっと震える

Doctor
まずは抗がん剤などの治療を行い、病気の進行を抑えられるかを見ていきます


ジュンソは唇をぎゅっと噛みしめる

JUNSEO
JUNSEO
……治るんですよね


診察室が静まり返る

医師は少し間を置いてから答えた

Doctor
治療で良くなる方もいます


その一言に、少しだけ希望が見えた

でも次の言葉が、ジュンソの心を深くえぐる

Doctor
ですが……現時点では、必ず助かるとは断言できません
JUNSEO
JUNSEO
……
Doctor
治療の効果には個人差があります。今は全力を尽くすしかありません


ジュンソは何も答えられなかった

「助かるとは断言できない。」

その言葉だけが、何度も頭の中で響く



病院の屋上

診察を終えたジュンソは、一人ベンチに座っていた

空はどんよりと曇っている

スマホが震えた
画面にはビデオ通話

『リオ』

ジュンソは少し迷ってから通話に出る

LEO
LEO
「ヒョーン!どこいるの?」


画面の向こうでは、7人がぎゅうぎゅうに集まっていた

ANXIN
ANXIN
「ヒョン!今日帰り遅いですね!」
SANGWON
SANGWON
「撮影終わりましたよ〜」
XINLONG
XINLONG
「お腹空きました」
ARNO
ARNO
「ちゃんとご飯食べないとシンロナ笑」
GEONWOO
GEONWOO
「早く帰って来てくださいね〜」
SANGHYEON
SANGHYEON
「みんな待ってますよ〜!」


その何気ない言葉が、胸に刺さる

ジュンソは必死に笑顔を作った

JUNSEO
JUNSEO
「ごめん、ごめん笑もうすぐ帰るよ」
ANXIN
ANXIN
「約束ですよ!」
JUNSEO
JUNSEO
「うん」


通話が切れる

画面が真っ暗になった瞬間
ジュンソの笑顔も消えた

JUNSEO
JUNSEO
(みんな……。もし、僕がいなくなったら…)


その考えが頭をよぎった瞬間、首を横に振る

JUNSEO
JUNSEO
ダメだ…


目に涙がにじむ

JUNSEO
JUNSEO
そんなこと考えちゃダメ
ベンチに座ったまま顔を覆う

誰にも見られない場所で、初めて涙がこぼれた

JUNSEO
JUNSEO
……っ
JUNSEO
JUNSEO
なんで、僕なの……


静かな屋上に、小さな泣き声だけが響く



その日の夜

宿舎

ジュンソは玄関のドアを開ける

ANXIN
ANXIN
ヒョン!おかえりなさい!


勢いよく抱きついてくる

JUNSEO
JUNSEO
わっ笑
LEO
LEO
遅かったですね
SANGHYEON
SANGHYEON
ご飯残してありますよ!
XINLONG
XINLONG
温めますね
GEONWOO
GEONWOO
ちゃんと食べてくださいね
ARNO
ARNO
今日は疲れてます?
SANGWON
SANGWON
顔色、まだ良くないですね


7人に囲まれたジュンソは、少しだけ目を潤ませた

JUNSEO
JUNSEO
……ありがとう


その一言に、メンバーは首をかしげる

LEO
LEO
急にどうしたんですか?
JUNSEO
JUNSEO
なんでもない笑


また笑って

また隠す

誰にも気づかれないように

心の奥にしまい込むように

JUNSEO
JUNSEO
(絶対に言わない、みんなの夢を壊したくない。だから、この病気は……僕一人で抱えて生きていく)


その決意が、これからさらにジュンソ自身を苦しめていくことを、まだ誰も知らなかった





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