静かな診察室
机の上には検査結果の資料が並べられていた
ジュンソは何も言えず、その紙を見つめている
震える手
頭の中は真っ白だった
優しく名前を呼ばれ、ゆっくり顔を上げる
医師は落ち着いた表情で話し始めた
ジュンソは小さくうなずく
声は震えていた
医師は資料を開きながら続ける
ジュンソの肩がぴくっと震える
ジュンソは唇をぎゅっと噛みしめる
診察室が静まり返る
医師は少し間を置いてから答えた
その一言に、少しだけ希望が見えた
でも次の言葉が、ジュンソの心を深くえぐる
ジュンソは何も答えられなかった
「助かるとは断言できない。」
その言葉だけが、何度も頭の中で響く
病院の屋上
診察を終えたジュンソは、一人ベンチに座っていた
空はどんよりと曇っている
スマホが震えた
画面にはビデオ通話
『リオ』
ジュンソは少し迷ってから通話に出る
画面の向こうでは、7人がぎゅうぎゅうに集まっていた
その何気ない言葉が、胸に刺さる
ジュンソは必死に笑顔を作った
通話が切れる
画面が真っ暗になった瞬間
ジュンソの笑顔も消えた
その考えが頭をよぎった瞬間、首を横に振る
目に涙がにじむ
ベンチに座ったまま顔を覆う
誰にも見られない場所で、初めて涙がこぼれた
静かな屋上に、小さな泣き声だけが響く
その日の夜
宿舎
ジュンソは玄関のドアを開ける
勢いよく抱きついてくる
7人に囲まれたジュンソは、少しだけ目を潤ませた
その一言に、メンバーは首をかしげる
また笑って
また隠す
誰にも気づかれないように
心の奥にしまい込むように
その決意が、これからさらにジュンソ自身を苦しめていくことを、まだ誰も知らなかった
いいねお願いします!




















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。