翌日。
零は起き上がろうとした瞬間、頭がぐらりとした。
体温計を挟み、体温を測ると示された数字は38.6℃。
昨日のケーキが当たったのか風邪をひいてしまったようだ。
テスト明け早々休むのは気が引けるが仕方がない。
布団に潜り込んだ零を見つけたのはおそ松だった。
いつも通りの声なんだろうけど、今はその声が頭に響く。
ただでさえ頭が痛いのに兄たちのしゃべる声が頭の中で響き渡りさらに頭が痛くなり、だんだんといらいらし始めてきた。
ついに我慢できなくなった零はそう叫んでしまい、頭を抑え込む。
チョロ松がみんなにそう指示した後はみんなてきぱきと零の看病をした。
体を起き上がらせようとする零をおそ松が止める。
夜。
熱は少し下がり、零は少しうとうとしながら布団の中で兄たちの会話の声を聞いた。
零は苦笑しつつ、眠りについた。
___こういう時、やっぱり兄さんがいてよかった。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。