第27話

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2022/12/30 13:36
ウォヌ side


あなたから連絡をもらってすぐにあなたの家へと向かった。


家に着いてインターホンを押したけどなかなか出てこない。

中の様子も分からず、不安が募っていくばかり。

お願いだから無事でいてくれ。










その時、


ガチャッ


玄関のドアが開いた。




お父さん
こんな時間に何の用ですか?
ウォヌ
ウォヌ
あなたさんを呼んで貰えますか?
お父さん
あなたは今寝ているので
お父さん
それに君は誰なんだ?
ウォヌ
ウォヌ
あなたさんの通う高校の教師です。
彼女から話は聞いております。
お父さん
なんのことだ?
ウォヌ
ウォヌ
虐待についてです。先程も彼女から助けて欲しいとの連絡を受けました。
お父さん
虐待などしておらん!
こんな夜中に来てなんなんだ!!
お父さん
それに君は教師だろ!?
あなたと個人的に連絡を取るなど、あなたとどんな関係なんだ!?
学校に訴えてやる!
ウォヌ
ウォヌ
教師として、生徒を守るのは当たり前のことです。それに、こちらには証拠もあります。
ウォヌ
ウォヌ
私の友人に弁護士と警察官がおります。
近いうちに彼らを含めて話し合いをしましょう。
お父さん
なっ!
ウォヌ
ウォヌ
今日は私があなたさんを預からせて頂きます。あなたの元においておく訳にはいきません。
ウォヌ
ウォヌ
あなたさんと話がしたいので家にあがらせて頂きますね。
失礼します。
お父さん
おいっ!不法侵入だぞ!警察を呼んでもいいのか!?
ウォヌ
ウォヌ
警察を呼んだところで逮捕されるのはあなたの方でしょうね。
お父さん
…………
お父さん
どうすればいい
ウォヌ
ウォヌ
はい?
お父さん
どうすれば見逃してくれる?
警察には通報しないでくれ!
ウォヌ
ウォヌ
何を言っているんですか?
でも、とりあえずあなたには近づかないでください。
お父さん
………クソッ


父親を黙らせて家の中に無理やり入りあなたを探していると、明かりがついている部屋を見つけた。

すると中には、意識を失っているあなたがいた。

衣服は乱れ、あらゆるところから血を流している彼女の姿はあまりにも痛々しかった。

ウォヌ
ウォヌ
ごめんな。もっと早く助けられてたら……

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