月島side
いやだから、気まずいって。朝あんなこと言ったばかりだからさぁ…なに話していいかわかんないんだけど。とりあえず謝るべきだろうか。いくら僕だからって、罪悪感が全くないわけじゃない。人並みにはあるし、こんな性格だから、感じることは多い。
なんだ、なんなんだ、この人。理解できない。
なんで謝るんだ、悪口を言ったのはこっちなのに。まるで自分が悪いみたいに、自分にしか責任がないみたいに。なんだそれ、こっちがどれだけ、どれだけあなたに、
あぁほら、自分でも納得してない顔して。そんな顔するぐらいなら言わなきゃいいのに。その顔がより一層人を不快にしてるって、なんでわかんないかな。
__目が、あった。
僕とおんなじ、黄色の目。
僕とはちがう、沈んだ目。
小さい頃、兄に言われたことがある。
「蛍の目は、空に浮かんだ満月みたいで、きれいだね」と。
僕が空に浮かんだ満月なら、研磨さんは見ることのできない新月だろうか。それとも、もう浮かぶことのない、満月だろうか
それは、国見が夕食を作ると部屋を去ったあとだった。急におじさんが部屋に入ってきて、言ったのだ
普通に、そんなアホなことがあるのかと思った。だってあの人、高2でしょ?そんなわがままが通用するとでも思ってるのか。そう思って、ドアを開けた。
目を疑った。
(( がしゃんっ! (( がたんっ!!この部屋だけ大地震でも起こったんか?????????
初手の感想はそれだった。あちらこちらに散りばめられた段ボールだったもの、後回しにされたであろう小さな小物たち、今にもこぼれ落ちそうな棚の上のペットボトル……全てが僕の潔癖心に火をつけた
無言で段ボールを拾い上げ、一箇所にまとめる。後ですぐにすずらんテープで縛り上げられるように、バランスよく重ねていく。もう慣れた作業だ
「見てなかったんじゃなくて?」と、無駄に否定的な言葉は飲み込んだ。それを言ってしまうと、なぜか彼が壊れてしまう気がして。
そんなんだから汚くなるんだろうなぁ…なんて、そう思ってたことが顔に出てしまっていたらしい。一拍置いて、研磨さんは言った
なにをそんな、思うべきところがあるのだろう。正直、今回は貴方そんなに悪くないでしょうに
そう聞くと、彼は少し驚いたような仕草をした。聞かれるとは思ってなかったんだろうな
あぁ、やっぱり。この人は苦手だ。
月島くんはわかりやすく研磨くん相手にイヤイヤ感だしたりしてますけど、研磨くんも研磨くんで月島くんのことデカくて苦手らしいです。
苦手と嫌いって、明確に違うと言える境界線がたぶんあると思います。理屈的な話ではなく、です。私はから以上です。
では、また次回!!!













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!