七海の家の前へやって来ると、何と人が二人いる気配がした。
七海でさえ、気付かないよう、気配を忍ばせて侵入し、
二人がいる部屋のドアの前に立つ。
七海が焦った口調で喋ってる。
七海め、何サゲてんだよ。
やっぱ狙ってんのか。
しかし七海は続けた。
それをドアの前で盗み聞きしていたボクは、七海は彼女にとってボクとのことの恋愛相談係だったのか!と気づいた。
氷解する不安感。
どっと安心が押し寄せた。
もう、心配ない。
自分の気配を出すとドアの向こうで七海がはっと息を呑んだ。
ドアをためらいなく開けて登場し、びっくりしているあなたちゃんに謝る。
本当に抱きしめて離さないボク。
だって可愛くて、離せやしない。
あっ、余計なこと言っちゃった。
あなたちゃんは目をぱちくりさせた。
ますます強く彼女を抱きしめるボク。
七海はショックを受けてたみたいだった。
三輪ちゃんとはもう行けないし。
こうしてグッドルッキングガイのボクはフツメン好きの彼女を無事攻略したのである。
END☆















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。