前の話
一覧へ
次の話

第1話

🍬
31
2023/11/30 09:37 更新
「お会計お願いします〜」
Kouki
Kouki
お会計ね!!今持ってくるね〜
はい、と伝票を渡すとなにこれ!!と驚いた顔をされた。
「こんな大金払えるわけないでしょ!?」
Kouki
Kouki
ん〜、でもボトルも7本入れてるし……妥当だと思うけどね、
「ふざけないでよ!!」
伝票で頬を叩かれた。
Riki
Riki
おい!!
奥から同僚がやってきてお客さんに説教をしようとするのを止めた。
Kouki
Kouki
お話しよう??お金がこんなに高いのは嫌??いつもは何も言わないで払ってくれてたのに急に嫌になっちゃったの??
「いつもこんな額じゃない!!いつもより1万も高いよ!?」
この人はこの店の常連で、しかもいつも僕指名だった。
今日も僕指名で、話を聞いて欲しいらしくいつもより1時間半程長居していた。
Kouki
Kouki
……そっか、いつもより沢山話したもんね。じゃあ僕の提案聞いてくれる??
Kouki
Kouki
僕がボトル7本分、全額払うよ。でも、そのかわり僕に会いに、2度とこの店に来ないで??
「それは……」
Kouki
Kouki
2つに1つ。来ないか、払うか。
「……じゃあ、来ない」
Kouki
Kouki
わかった。じゃあね
僕は同僚に財布から取り出したボトル7本分の金を押し付け、お客様を店の外へと送っていく。
「ねえ、冗談なんでしょ??今日は何時上がりなの??ホテルで……」
Kouki
Kouki
本気だよ。みんなの前で「もう来ない」って言ったんだからもう来れないよ。
「え??じゃあ今までのは何だったの……??好きだからあんなに良くしてくれてたんじゃないの??」
Kouki
Kouki
そんなんじゃないよ。あーあ、これからも仲良くやって行けるって信じてたのに。
「ふざけんじゃないわよ!!」
Kouki
Kouki
来世で会おうね、姫
僕は店に戻り裏に行く。
休憩室に入ると、同僚がスマホを見ていた。
Riki
Riki
お前の金、そこのテーブルに置いてある。
Kouki
Kouki
ん??うん
その金を手に取り、休憩室にある金庫にしまった。
Riki
Riki
おい、なにしてんの??
Kouki
Kouki
なにって、金入れてるだけだけど
Riki
Riki
さっきの客の金だろ??払わなくていいだろ。お前の金だぜ??
Kouki
Kouki
店が困るだろ。それに、あの子が捕まる
Riki
Riki
出禁になったやつが捕まろうが何しようが俺達には関係ないだろ??それに捕まったとして、あいつのせいにしかなんねーって
Kouki
Kouki
だめだよ。ただでさえこの店と警察は仲が悪いんだから。面倒起こさないようにしないと
Riki
Riki
お前、良いやつなのか悪いやつなのかわかんね、
Kouki
Kouki
あ、時間だ。先に帰るね
Riki
Riki
そういえばさ、お前最近帰んの早くね??前までそんな時間きにしてなかったじゃん。まあ、人気落ち着いてきたっていうのもあるかもだけどさ。なんか話したんなくね??
Kouki
Kouki
なんかあったら連絡しといて
Riki
Riki
おまえっ、……たく、わかった
Kouki
Kouki
うん、お先に失礼します
タイムカードを差し込み足早に階段を下る。
そこからは何も考えずとりあえずダッシュ。
小学生からリレーの選手だっただけあって足に自信があった。
店からは全力ダッシュで10分くらい。
Kouki
Kouki
ただいまー!!
とっとっとっ、と軽やかに家を走る音がした。
Kira
Kira
おかえり、ダーリンっ♡
帰って早々ハグとキスの甘々な時間。
至福だ……これがあるから生きていける。
この子は推しであり、幼なじみであり、彼女の煌星きら
同棲2年目で、煌星は現在高校3年生、地雷界隈で有名な子だ。
今日も学校から帰って疲れただろうに料理を作って待っててくれたみたいだ。
お腹の空く匂いと、煌星の俺が好きな柔軟剤の匂い……落ち着く。生きてるって感じる。
グルル、とお腹が鳴ったところで甘えたタイム終了。
Kira
Kira
ふふ、おなかすいてるね、きょおはね、しょうがやき!!おふろあとでいい??
Kouki
Kouki
汗くさくない??大丈夫??
Kira
Kira
うん、キラとおんなじにおいする
Kouki
Kouki
よかった、早く食べよっ
煌星をお姫様抱っこして、リビングへ向かった。

プリ小説オーディオドラマ