藤原side
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俺たちの戦いはこれからだ。
大橋にPCで情報を収集するように指示し、流星とみっちーには武器のメンテナンスなどを頼んだ。
俺はというとその間に色々と作戦を考える。
作戦は1つだけでなく何通りか考えるのが鉄則。
.....いつ何が起きるか分からん、ほんまに心理戦であり、頭脳戦でもあるって訳や。
基本、大吾のお世話は流星に任せている。
側近という役職がついているのもあるが、大吾自体が流星が近くにいるのが1番落ち着くねん。
悲しいけど...それが現実。....昔から大吾と流星には関わりがあったらしいから....それもあるやろうけどな。
そんな事をしているうちに、大橋が情報を手に入れたらしい、PCの内容を確認すると深夜帯に俺らの場所に襲撃するという内容が事細かく記されていた。
やっぱり狙いは大吾か...っと最後まで内容を確認し、、、どんだけ狙われるねん、こいつわっと.....可哀想に思える程や。...
大橋が画面を変えて、いくつかのルートが画面に映し出される、、これらから、、中に入れないんが1番やっとすぐに頭の中で整理して、、、。
2人に指示を出してる間に流星が大吾の様子を見て戻ってきたので、流星には大吾の傍でもし敵が襲撃してきたら守るように指示を伝えると了解っと心強い返事を貰えた。
流星に大吾の様子を聞くと、案の定まだ夢の中らしい、、ほんまに眠り姫やし、、まぁ、こういう状況や、、知らず寝てもらっている方がええか。
昔に仲間を亡くした過去が俺らにはある。
それからというもの、、、大吾の仲間を守るための能力の暴走が止まらんからな....。
あれは、、、誰のせいでもないんやけど、、、。
大吾は自分のせいだと....責任を感じているんか、、、あれから精神的にも体調を崩す事が多くなった。
確かに大吾を守る為に...あいつは無茶して死んでまったけど、、、、。
悪ないんや誰も、、、。
気づいたら....息の吸い方が分からなくなりそうになっていて、、、直ぐに大橋が声をかけてくれて何とか精神を安定させる。
たまに思うんや、最年長の俺がしっかりしてたら、、あいつも死なずにすんだし、大吾もこんなに自分を責めずに幸せに暮らせたんやないかって。
だから、たまに怖いねん。
自分が指揮を執るとき、また間違えてるんやないんか?って、、、。
そんな不安な時、いつもそばには大橋が居てくれる、、、支えてくれる、、、理由なんて深く聞かず、、、そばにおってくれるだけで何だか勇気が出るし、、安心できる。
大吾にとって流星がそういう存在なように、、
俺は大橋なんかもな、なんて思う。
まぁ、本人には口が滑っても絶対言わんけどな!!
「「「了解」」」
イヤホン式の通信機器をそれぞれ耳に付けて、、それぞれの配置に着いて敵が襲撃してくるの待った。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!